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男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、賞金総額550万ドル、インドアハード)は大会8日目の12日にダブルス決勝戦を行い、第6シードのM・グラノジェルス(スペイン)/ M・ロペス(スペイン)組が第5シードのM・ブパティ(インド)/ R・ボパンナ(インド)組を7-5, 3-6, 10-3のフルセットで下し、今季3度目の優勝を飾ると共にこのペアーで最大のタイトルを獲得した。
第1セットの第3ゲームでグラノジェルス/ ロペス組は先にブレークを奪いゲームカウント2-1とリードするも、ブパティ/ ボパンナ組も次のゲームですかさずブレークバックに成功する。
しかしゲームカウント5-5からのブパティのサーブではラブゲームで2度目のブレークを許してしまう。続くロペスのサービング・フォー・ザ・セットではサドン・デスとなるデュースに持ち込まれるも、グラノジェルスの見事なボレーでそのポイントを決めると43分で第1セットを先取した。
第2セットに入るとサービスキープからの第8ゲームでブレークを決めたブパティ/ ボパンナ組がゲームカウント5-3とリードした。続くボパンナのサービング・フォー・ザ・セットを、このセット5度目となるサービスエースで決め、勝敗の行方は10ポイント先取のスーパータイブレークへと持ち込まれた。
第3セットのスーパータイブレークでは、序盤からミニブレークに成功したグラノジェルス/ ロペス組が4-0とリードする。その後もブパティ/ ボパンナ組の反撃を許さず、9-3で握ったマッチポイントではブパティのフォアハンドのボレーがエンドラインを割りゲームセット。グラノジェルスとロペスは駆け寄り抱き合いながら喜びを全身で現した。
「優勝してこの大会を終えられたなんて、信じられない。常にベストのプレーをしようと努めていた。ロペスとは良い関係を築けている。それがこの優勝を導いたと思う。」と語るグラノジェルス。「ブパティとボパンナも素晴らしい1年を送っていたし、この大会でのプレーも素晴らしかった。ロペスは親友の一人だから、そんな彼と優勝する事が出来たのは特別な思い。」と喜びを加えていた。
スペイン人ペアーとしての優勝は実に1975年のJ・ギスベルト/ M・オランテス(スペイン)組以来で、この最終戦にスペイン人ペアーが出場したのも1994年のS・カサル/ E・サンチェス組以来の事だった。カサル/ サンチェス組は1988年と1990年に準優勝を飾っていた。
グラノジェルスとロペスは今週末に行われる男子国別対抗戦であるデビスカップの決勝戦にも出場する。敵地チェコ共和国のプラハで行われるその決勝戦へ、この優勝の勢いのまま臨みシーズンを終える。
(翻訳/弓削忠則)
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