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今週イギリスはロンドンで行われている男子テニスツアー最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナルの会場02アリーナで、7日の水曜日に同大会過去6度の優勝を誇るR・フェデラー(スイス)が2つの賞を受賞した。
この日、N・ジョコビッチ(セルビア)とA・マレー(英国)戦の後に行われた授賞式でフェデラーは、ファンが選ぶ『最も人気のある選手』賞と、選手同士から選ばれる『ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ』賞を表彰され、男子プロテニス協会会長のブラッド・ドゥリュウェット氏からトロフィーが授与された。
フェデラーは『最も人気のある選手』賞は10年連続で、『ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ』賞は2004年から2009年、2011年と今回と2年連続8回目の受賞となった。
「S・エドバーグ(スウェーデン)は子供の頃からのアイドルだった。彼は自分へ大きな影響を与えていた選手。」と、賞の名前となっているエドバーグへの想いを語るフェデラー。
「常に試合ではルールを守り、対戦相手への敬意を忘れずに戦っている。他にもこの賞に値する選手はたくさんいると思っているが、こうして自分が受賞できたことは大変光栄に思っている。」
「特に同じ選手達からの投票で決まるこの賞は特別なもの。世界中で厳しい真剣勝負を戦っているんだ。そんな中で選手達からこうして認めてもらえたことは最高に嬉しい。私達選手は、次の世代へ良い影響を与えていきたい。」と、他の選手達から認められたことへの喜びを語っていた。
そして、ファン投票で選ばれた賞についても「信じられない。この賞を最初に受賞したのは2003年のこと。その年は初めのグランドスラム優勝となったウィンブルドンを制した年だった。そして、その後毎年選んでくれている。このことは、とても高いモチベーションにつながっている。」
加えて「ファンの皆さんが私自身を含めテニスというスポーツを、今後もサポートしてくれることを願っている。感謝の気持ちを表すのに十分な言葉が見つからない。」と、喜びに浸っていた。
今年のウィンブルドンで自身17回目のグランドスラム優勝を飾った直後に、再び世界ランク1位へ返り咲き、P・サンプラス(アメリカ)の持つ世界ランク1位在位の286週の記録に並ぶと、その後は世界ランク1位在位最長記録を更新し、今週その座をN・ジョコビッチに明け渡すまで302週間の世界記録を樹立していた。
ATPワールド・ツアー・ファイナルでは、過去6度の優勝を誇るフェデラーは、今年3年連続の優勝を狙っている。もし優勝すると今季7大会目のタイトルとなり、これはD・フェレール(スペイン)と並んで今季最多優勝回数となる。フェデラーはその優勝へ向けて、現地木曜日の予選ラウンドロビンでそのフェレールと対戦する。
(翻訳/弓削忠則)
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