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男子テニスツアーのクレムリンカップ男子(ロシア/モスクワ、賞金総額67万3150ドル、インドアハード)は日曜日に決勝戦を行い、第2シードのA・セッピ(イタリア)が第4シードのT・ベルッチ(ブラジル)を3-6, 7-6(7-3), 6-3の逆転で下し、見事、優勝を飾った。試合時間は2時間13分だった。セッピは優勝賞金12万1520ドルを獲得した。
試合は強力なサービスを誇るベルッチが、第1セットでわずか1本手にしたブレークポイントをもにのして3-1とリードすると、このセットを31分の6-3で先取する。サービスポイント28本のうち21本を奪ったベルッチは第1セットで8本の、また試合を通じて13本のサービスエースを放った。
世界ランク25位のセッピは決勝まで1セットも落としておらず、この時点で初めてセットを落とした。
第2セットに入ってもリードを保ったベルッチは3-2からブレークに成功して4-2とすると、5-4、6-5の場面でサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。
しかし優勝を目の前に気負い過ぎてしまったのか、いずれのゲームでもセッピにブレークされてしまい、第2セットは結局タイブレークへ。
タイブレークではセッピが序盤でミニブレークされてしまうものの逆転してリードを重ね、7-3でこれを奪うと、試合は最終セットへ。
ファイナルセットでは4ゲーム連取の猛攻などを含めてセッピが先手を打ち、結局このセットを奪うと、そのままうれしいタイトルを決めた。セッピは6本あったブレークポイントのうち2本をものにした。今季のセッピはセルビア・ベオグラードの大会で優勝しており、これで2勝目をマークした。
試合後、セッピは「彼(ベルッチ)はスタートがよく、サービスにはキレがあり、リターンにとても苦労した。でも彼について行き、プレッシャーをかける作戦に出たんだ。第2セットのサービング・フォー・ザ・マッチの2つのゲームで彼は彼らしくないプレーをみせたのでそれで少し自信が出てきた。おかげでタイブレークを奪えて優勝できたよ。」と話した。
今シーズンのセッピはキャリア最高のテニスをみせており、戦績は37勝25敗。ATPツアーの決勝戦での戦績はこれで3勝3敗となった。またイタリア人として2002年のD・サングイネッティ(イタリア)以来、久しぶりのシーズン内2勝を飾った。
セッピは月曜日に発表される最新の世界ランキングで22位前後まで上昇する見込み。
一方のベルッチは7月のクレディ・アグリコル・スイス・オープンで優勝しており、決勝では今季2勝目を目指したが、惜しくも達成はならなかった。これでベルッチのツアー決勝戦での戦績は3勝2敗となった。
ベルッチは14本あったブレークポイントのうち10本を跳ね返したが、何度かあったチャンスを逃して自滅するかたちとなった。これで今季の戦績は25勝20敗となった。
(翻訳/森田系太郎)
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