HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、賞金総額482万8050ドル、ハード)は大会5日目の3日、シングルス2回戦残り2試合と3回戦4試合が行われ、元女王2人が敗退する波乱に見舞われた。第11シードのA・イバノビッチ(セルビア)がR・オプランディ(スイス)に4-6, 3-6で、J・ヤンコビッチ(セルビア)がC・スアレス・ナバロ(スペイン)に5-7, 4-6といずれもストレートで敗退した。
世界ランク69位のオプランディは同ランク12位のイバノビッチに、各セットで1度ずつブレークを許したものの、第1セットでは2度、第2セットでは3度のブレークに成功し、かつての女王を71分の快勝で退けてベスト8進出を決めた。
「彼女(オプランディ)はトリッキーなプレーをしてくる選手。自分のリズムがなかなか掴めなかった。特にフォアハンドで。彼女のボールに勢いがなく、それに対応したフットワークが取れなくて主導権を握れなかった。ちょっとした足のステップが足りず、微調整が効かなかった。」とイバノビッチは、オプランディのプレーを振り返った。
加えて「彼女のプレーは前に見た事があったから、それを予想していたけど、今日の試合はイージーミスの差で勝敗が別れてしまった。今後はリンツ大会とモスクワ大会に出場してからフェドカップの決勝戦に臨みたい。その決勝戦は当然とても重きを置いているから、そこでベストのパフォーマンスが出来るように戦って行きたい。」と敗因を分析しつつ、今季の最後の目標を掲げていた。
勝ったオプランディは「テニス人生の最高の勝利の1つ。彼女(イバノビッチ)は何をして来るか分からない選手。目の覚めるようなウィナーを打ったかと思うと連続でミスも犯していた。ただ自分のプレーを続ける事だけに集中していた。そしてこんな大きな大会での準々決勝進出は本当に嬉しい事。」と試合を振り返り勝利の喜びを加えていた。
一方、元世界ランク1位のヤンコビッチは、第1セットは好調な滑り出しを見せてゲームカウント5-2とリードしていた。しかしそこからスアレス・ナバロに反撃されてしまう。途中5回ものセットポイントをヤンコビッチは握られるも、スアレス・ナバロに5ゲームを連取され第1セットを奪われる。
第2セットもブレーク合戦となったものの、4度のブレークを許したスアレス・ナバロは5回あったヤンコビッチのサーブ全てをブレークに成功して1時間58分のストレートで勝利を飾り、準々決勝へ駒を進めた。スアレス・ナバロは23回ものブレークピンチに立たされたが16回退けていた。
「イェレナ(ヤンコビッチ)は常に対戦するのが難しい選手。でも今日は良いプレーが出来た。」と語るスアレス・ナバロ。「彼女はどんな状況でも戦い続けて来た。それでもこうして勝利で終われた事にとても満足している。次のラウンドへ進めて金曜日の準々決勝を楽しみにしたい。」
オプランディは第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)とE・ヴェスニナ(ロシア)の勝者と、スアレス・ナバロは第9シードのM・バルトリ(フランス)と準々決勝で戦う。バルトリはこの日、J・ジョルジュを6-3, 7-6 (7-2)のストレートで下しての勝ち上がり。
残りの3回戦では第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)がL・ドミンゲス=リノ(スペイン)を2-6, 6-1, 6-4の逆転で下して順当に8強入りに成功した。ラドワンスカはベスト4進出を懸けて第7シードのN・リー(中国)とS・ポン(中国)の中国人対決の勝者と準々決勝を行う。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【2回戦】
M・シャラポワ(ロシア) (2) ○-× S・シルステア, 6-2, 6-2
P・エルコグ(スロベニア) ○-× E・マカロバ(ロシア), 7-6 (7-5), 3-6, 7-6 (7-3)
【3回戦】
A・ラドワンスカ (3) ○-× L・ドミンゲス=リノ, 2-6, 6-1, 6-4
M・バルトリ (9) ○-× J・ジョルジュ, 6-3, 7-6 (7-2)
R・オプランディ ○-× A・イバノビッチ (11), 6-4, 6-3
C・スアレス・ナバロ ○-× J・ヤンコビッチ, 7-5, 6-4
今大会の優勝賞金は84万8000ドル。
(翻訳/弓削忠則)
その他のニュース
5月15日 フェデラー現役最後の12日間、密着映像配信へ (11時21分) 5月14日 【1ポイント速報】ディミトロフvsフリッツ (18時05分) 5月13日 5月12日 |
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.