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世界2位ジョコビッチが連勝記録伸ばす◇チャイナ・オープン男子

男子テニスツアーのチャイナ・オープン男子(中国/北京、賞金総額220万5000ドル、ハード)は3日、シングルス2回戦3試合が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)C・ベルロク(アルゼンチン)を6-1, 6-3と危なげなく退けベスト8進出を決めた。

今大会の1回戦ではフルセットとなる接戦を強いられたジョコビッチだったが、この日のジョコビッチは別人のようなプレーで、この試合通して6回ものブレークをベルロクから奪うと、わずか74分の快勝で準々決勝へ駒を進めた。

第1セットをあっさり先取したジョコビッチは勢いそのままに第2セットもゲームカウント5-0とリードしていた。ここからベルロクに反撃され3ゲームを連取されるも、最後はベルロクから6度目のブレークを奪い試合に終止符を打った。

「今日は最高の試合が出来た。1回戦の時より数段良かった。試合の終盤では面白いゲームが幾つかあった。彼(ベルロク)が素晴らしいショットを放って来て、その後とても長いラリーに続いて観客を沸かせるポイントがあった。そんなゲームも勝ち取れて、結果的に試合にもストレートで勝つ事が出来た。それが一番重要な事さ。」

今大会3度目の出場のジョコビッチ。彼はこれまで2009年と2010年に優勝を飾っており、今年はそれ以来の出場となっている。つまり今大会ではここまで負け無しの11連勝とこの日も連勝を伸ばした。

ジョコビッチは準々決勝でJ・メルツァー(オーストリア)と対戦する。メルツァーはこの日、第6シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)を7-6 (11-9), 2-6, 6-1のフルセットで振り切っての勝ち上がり。

第1セットをタイブレークの接戦で制したメルツァーは、第2セットではドルゴポロフの反撃に合いセットオールへと追いつかれてしまう。しかし勝敗を決める第3セットでは、再び集中を高めたメルツァーが1度もブレークポイントをドルゴポロフに与えず2度のブレークを奪い、1時間47分で勝利。今季3度目のベスト8入りを決めた。

残りの試合ではF・マイヤー(ドイツ)が主催者推薦のM・コピルを3-6, 6-3, 6-2の逆転で下した。コピルは1回戦で、第4シードのM・チリッチ(クロアチア)を下す金星を飾っていた。

世界ランク29位のマイヤーに対して同ランク221位のコピルは、シードダウンを演出した1回戦の勢いのまま、第1セットでは1度もブレークをマイヤーに許さず1度ブレークを奪うとそのセットを先取した。

しかし、21歳のコピルに比べ28歳と経験豊富なマイヤーは第2セットから徐々に調子を上げ、1度ブレークを許したものの2度のブレークを奪い返すと第2セットをものにし、勝敗の行方は第3セットへともつれた。

その第3セットでは試合の主導権を握ったマイヤーが1度もブレークポイントさえコピルに握らせない完璧なサービスゲームを展開し、コピルから2度のブレークを奪うと、1時間43分の逆転で勝利を手中に収めた。今大会4度目の出場のマイヤーだがこれが初の8強入りとなった。

またこの日は、N・ダビデンコ(ロシア)が2回戦を戦う前に棄権を申し入れて大会を去る決断を表明した。ダビデンコはつま先を負傷し試合を行う事が不可能と診断され、第3シードのJW・ツォンガ(フランス)との2回戦を棄権する決断を下した。結果ツォンガは不戦勝で準々決勝へと駒を進める事となった。

マイヤーは第5シードのR・ガスケ(フランス)と主催者推薦のZ・ザンの勝者と、ツォンガはM・ヨージニ(ロシア)K・アンダーソン(南アフリカ)の勝者とそれぞれベスト4進出を懸けて準々決勝を行う。

この日行われた試合結果は以下の通り。

N・ジョコビッチ (1) ○-× C・ベルロク, 6-1, 6-3
JW・ツォンガ (3) ○-× N・ダビデンコ, 不戦勝
J・メルツァー ○-× A・ドルゴポロフ (6), 7-6 (11-9), 2-6, 6-1
F・マイヤー ○-× M・コピル, 3-6, 6-3, 6-2

今大会の優勝賞金は53万570ドル。

(翻訳/弓削忠則)

(2012年10月4日11時22分)

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