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女子テニスツアーのニューヘイブン・オープン(アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額63万7000ドル、ハード)は24日、シングルス準決勝2試合が行われ、第7シードのM・キリレンコ(ロシア)は第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦した。しかし、第1セットを7-5とキリレンコが奪ったところでウォズニアキが右膝の怪我を訴え試合続行を諦め、途中棄権を申し入れてあっけない幕切れとなった。
これまでウォズニアキと5回対戦して1度も勝利を上げられていなかったキリレンコだったが、この日は終始積極的なプレーを続けた。キリレンコはゲームカウント5-5、第11ゲームでウォズニアキからブレークを奪うと、続く自身のサービスゲームをキープして第1セットを先取した。
しかし元世界ランク1位のウォズニアキは膝の痛みを理由に、大会5連覇の偉業達成を前に大会を去る結果となった。
キリレンコは「以前自分も同じ痛みを持った事があった。ある動きは平気なのに、違う動きでは痛みが出たり。アングルショットを打った時に、彼女(ウォズニアキ)はあまりボールを追わなかったから、何か問題があるんだなって思ったの。途中棄権の決断は正しかったと思う。しばらく膝を休めて全米オープンに臨んだ方が良いはず。」と、ウォズニアキを気遣っていた。
そのウォズニアキは「試合開始からちょっと痛みを感じていて、徐々に悪化して行くのを感じたの。100パーセントの状態じゃなければ100パーセントのパフォーマンスが出来ないから、試合を止める決断を下したの。100パーセントの体調じゃなければ、例え続けても結局彼女(キリレンコ)には勝てないわ。」と怪我の状態を語っていた。
全米オープンへの影響を聞かれたウォズニアキは「今日、明日と休養して様子をみてみるわ。アイシングや治療を施して、全米オープンには準備が出来ると思う。ともかく2日間はゆっくりする事にするわ。」と前向きな見解。
キリレンコは決勝で、第2シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。両者は今年のロンドンオリンピックでも対戦しており、その時はキリレンコに軍配が上がっていた。対戦成績は3勝2敗とキリレンコが勝ち越している。
「オリンピックとは全く違う試合になるはずよ。オリンピックではとても風が強くて、ラリーも出来ないくらいだったの。」と語るキリレンコ。「何が起きるかなんて、誰も分からない。全ては明日のお互いのプレー次第ね。」
一方のクヴィトバは「彼女とオリンピックで対戦した試合は、あまり良い感触でプレーが出来なかった。でも悪い事は忘れて良い事を考えるようにするわ。決勝戦は今日や昨日のように、ただ単に自分のテニスをする事に努めるだけ。」と闘志を燃やしていた。
この日の試合結果は以下の通り。
P・クヴィトバ (2) ○-× S・エラーニ(イタリア) (4), 6-1, 6-3
M・キリレンコ (7) ○-× C・ウォズニアキ (3), 7-5, 0-0, 途中棄権
今大会の優勝賞金はシングルス10万7000ドル。
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