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女子テニスツアーのニューヘイブン・オープン(アメリカ/ニューヘイブン、賞金総額63万7000ドル、ハード)は20日、シングルス1回戦9試合が行われて、C・ウォズニアキ(デンマーク)がE・マカロバ(ロシア)を6-3, 6-3の快勝で下すなど、シード勢が順当な勝ち上がりを見せた。
ウォズニアキのサーブで始まったこの試合、第1ゲームでいきなりウォズニアキがマカロバにブレークを許すもすかさずブレークバックするなどその後5ゲームを連取し、ウォズニアキが5-1とリードを広げ試合の主導権を握った。
続くウォズニアキのサービング・フォー・ザ・セットでは何度もデュースを繰り返して、マカロバがブレークし粘りを見せた。しかし5-3からの2度目のサービング・フォー・ザ・セットをしっかり決めたウォズニアキが40分で第1セットを先取した。
第2セットも出だしでいきなりブレークを許したウォズニアキは0-2とマカロバにリードを許したが、その後すかさずブレークバック。ゲームカウント3-3からの第7ゲームでこのセット2度目のブレークに成功したウォズニアキは5-3とリードを奪う。
続くマカロバのサーブでは、15-40とマッチポイントをウォズニアキが握り、1本目をマカロバはしのいだものの2度目のマッチポイントを決めたウォズニアキが、1時間21分のストレートでマカロバを退けた。
今年で今大会に5年連続出場となるウォズニアキは、過去4回は全て優勝するなど負け無しの相性の良い大会。「この大会や大会の環境など全て地元にいるような気分。良いプレーが出来るって感じるの。」と大会への思いを語るウォズニアキはこれで今大会では18連勝となった。
「これまでは上位シードだったから1回戦が免除されていてたから、1回戦はとても簡単な相手だったの。そしてそれが心地よかったけど、今年はそれがなかったわ。」と冗談を交えて語るほど上機嫌だった。
ウォズニアキは2回戦でラッキールーザーのM・ウダン(アメリカ)を6-4, 6-1のストレートで下したS・アービッドソン(スウェーデン)と対戦する。
この日登場したその他のシード勢も順当な勝ち上がりを見せた。第4シードのS・エラーニ(イタリア)は主催者推薦のB・マテック(アメリカ)を6-4, 7-5で、第6シードのD・チブルコワ(スロバキア)もA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)を7-5, 6-3で、第7シードのM・キリレンコ(ロシア)もS・ペア(イスラエル)を6-2, 6-2と、いずれもストレートで下し順当に2回戦へ進んだ。
今年の全仏オープンで自身初となるグランドスラムの決勝進出を果たし準優勝に輝いてトップ10入りしたエラーニは、世界ランク216位のマテックに第1セットは1度ブレークされるも2度のブレークを奪い先取。
第2セット両者2度ずつのブレークから接戦となるも、終盤で3度目のブレークに成功したエラーニが1時間50分のストレートでマテックを退けた。
同13位のチブルコワは同30位のメディーナ=ガリゲスに第1セットは2度のブレークを許したものの、3度のブレークを奪いかえしそのセットを取ると、第2セットは1度もブレークを許さなかったチブルコワが1度ブレークをメディーナ=ガリゲスから奪って1時間51分で勝利を物にした。
同14位のキリレンコはこの日、同62位のペアに1度もブレークを許さず、第1、第2セットいずれも2度のブレークをペアから奪うとわずか71分の快勝で倒して初戦突破を決めた。
先に行われたロンドン五輪でシングルスでは3位決定戦で惜しくもV・アザレンカ(ベラルーシ)に敗れはしたものの、N・ペトロワ(ロシア)とのペアーで女子ダブルスで銅メダルを獲得したキリレンコは、「最初のハードコートの試合は難しいものだった。オリンピック会場のウィンブルドンは芝だったので、動きもボールのバウンドも何から何まで違っていた。」と違和感を感じながらもしっかり順応しての勝利だった。
エラーニはC・スアレス=ナバロと、チブルコワは予選を勝ち上がったT・バボス(ハンガリー)を6-3, 5-7, 7-5のフルセットで下したA・ペトコビッチ(ドイツ)と、キリレンコはD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-3, 7-5で倒したM・バーテル(ドイツ)と、ぞれぞれ2回戦を行う。
この日行われた試合結果は以下通り。
C・ウォズニアキ (3) ○-× E・マカロバ, 6-3, 6-3
S・エラーニ (4) ○-× B・マテック, 6-4, 7-5
D・チブルコワ (6) ○-× A・メディーナ=ガリゲス, 7-5, 6-3
M・キリレンコ (7) ○-× S・ペア, 6-2, 6-2
N・ギブズ ○-× A・グラッチ(アメリカ), 6-4, 1-6, 6-4
A・ペトコビッチ ○-× T・バボス, 6-3, 5-7, 7-5
O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ) ○-× V・ドゥシェヴィナ(ロシア), 6-7 (5-7), 6-4, 6-2
S・アービッドソン ○-× M・ウダン, 6-4, 6-1
M・バーテル ○-× D・ハンチュコバ, 6-3, 7-5
今大会は上位シード2選手は1回戦が免除されているため2回戦からの登場となっている。第1シードはA・ラドワンスカ(ポーランド)で第2シードはP・クヴィトバ(チェコ共和国)がエントリーしている。
ラドワンスカはラッキールーザーのV・ドゥシェヴィナを6-7 (5-7), 6-4, 6-2の逆転で下した予選勝者のO・ゴヴォルツォバと、クヴィトバはA・グラッチとの予選勝者対決を6-4, 1-6, 6-4で制したN・ギブズと、それぞれ2回戦で顔を合わせる。
また、この日のダブルス1回戦にはクルム伊達公子(日本) /A・サバイ(ハンガリー)組が登場したが、L・リー=ウオーターズ(アメリカ) / M・モルトン=レビ組に3-6, 2-6のストレートで敗退。上位進出する事無く敗れ去った。
今大会の優勝賞金はシングルス10万7000ドル、ダブルス3万3000ドル。
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