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ロンドンオリンピックのテニス競技(イギリス/ロンドン、芝)は大会8日目の4日、女子シングルス決勝が行われ、第4シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第3シードのM・シャラポワ(ロシア)に6-0, 6-1で圧勝、シングルス初となる金メダル獲得と同時にゴールデンスラム達成を決めた。
30歳のセリーナは、姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)とのダブルスで2000年シドニーオリンピック、2008年北京オリンピックで金メダルを獲得していたが、シングルスでは今回のメダル獲得が初であり、最初のシングルスのメダルで金メダルを獲得する事が出来た。
勝利が決まりシャラポワと握手を交わした後、何度も何度も飛び跳ねて喜びを爆発させたセリーナ。「取るべきもの(オリンピック、グランドスラム四大会、ツアーファイナル)を全て手にした。次は何を目指そうかな。」と笑顔でコメントした。
決勝で対戦したセリーナとシャラポワは、グランドスラム四大会を全て優勝しており、どちらが勝利してもゴールデンスラム達成となる試合だった。それをセリーナは手にした。
セリーナは今年の全仏オープンで初戦敗退してからはウィンブルドン、バンク・オブ・ウエスト・クラシック、更に現在のオリンピックの全17試合負けなしの状態が続いている。
決勝戦は第1セット、シャラポワが3本のダブルフォルトを犯すなど試合の波に乗れない中、セリーナは7本のサービスエースと12本のウィナー、更に3度のブレークを奪い、第1セットを6-0で先取する。
第2セット、第2ゲームで強烈なリターンが決まるなどでブレークに成功したセリーナは、ゲームカウント3-0とリード。
第4ゲームでシャラポワが反撃の糸口を見つけようと、この日初となるサービスキープをする。だが、この日のセリーナに何をしても通用せず、シャラポワはブレークするどころかサービスキープすら出来ない状態が続き、第6ゲームもブレークを許す。
ゲームカウント5-1、第7ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたセリーナは、最後2ポイントをサービスエースで決め、63分で金メダル獲得とゴールデンスラム達成を決めた。
セリーナは「金メダルでも銀メダルでも満足していたでしょう。メダルを獲得すること自体が素晴らしいこと。しかし、それでも金メダルが欲しかったのは確か。これでヴィーナス(姉)も私も金メダルを持っていることになる。」と、金メダルへの想いを語った。
大会を通して17ゲームしか落とさない圧倒的なパフォーマンスについては「とても集中していた。金メダルをとる最高のチャンスだと考えていた。ウィンブルドンで素晴らしいプレーが出来ていたし、自分は出来ると思っていた。」と、コメントしている。
一方で敗れたシャラポワは、ゴールデンスラム達成と同時に世界ランク1位返り咲きのチャンスを手にする事が出来なかった。
「彼女は信じられないくらい自信に溢れていた。ウィンブルドンで優勝後、この大会でも彼女のプレーのレベルはとても高かった。試合ごとに彼女のプレーは良くなり、より強くボールを叩いていた。今日は風があったけど、それでも彼女のボールはパワフルだった。」とシャラポワ。
また「何とかして展開を変えることが出来たかも知れないけど、今日の彼女は強すぎた。」と脱帽した。
一方この日、準決勝でセリーナに敗れた第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)、シャラポワに敗れた第14シードのM・キリレンコ(ロシア)の、銅メダル獲得をかけた3位決定戦も行われた。
試合開始早々アザレンカは2ゲーム連取に成功、ゲームカウント2-0と好調な滑り出しをする。両者メダルへの執念を込めたショットの応酬が続き、第5ゲームでアザレンカはキリレンコにブレークバックを許し、ゲームカウント3-2。
その後互いにサービスキープを続け、第8ゲームでアザレンカはこの日2度目となるブレークに成功、続くサービスゲームをキープし、第1セットを6-3で先取する。
第2セットも激しいラリー戦が続く中、アザレンカは2度のブレークに成功しゲームカウント3-0とメダル獲得へリードを広げる。しかし、この一方的な試合展開になりそうな流れを第4ゲーム、第6ゲームとキリレンコにブレークされ3ゲーム連取を許し、ゲームカウント3-3。
勢いを失いかけたアザレンカだが、第7ゲームでこのセット3度目のブレークに成功、続く自らのサービスゲームをキープしゲームカウント5-3、銅メダル獲得に王手をかける。
そして第10ゲーム、アザレンカのサービング・フォー・ザ・マッチのゲームで、最後キリレンコはミスを犯し、1時間28分の試合が終わった。
銅メダルを獲得した女王アザレンカは「昨日の辛い敗戦の後で今日の試合があり、信じられない気分だった。全力を尽くした。体力的に難しいこともあったけど、自分が成し遂げたことを誇りに思います。とても嬉しい。」とコメント。
2008年北京オリンピックはロシア勢がメダルを独占した。その時、金メダルがE・デメンティエワ(ロシア)、銀メダルがD・サフィーナ(ロシア)、銅メダルがV・ズヴォナレーワ(ロシア)だった。
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