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女子テニスツアーのソニーエリクソン・スウェーデン・オープン(スウェーデン/バスタード、賞金総額22万ドル、クレー)は17日にシングルス1回戦12試合を行い、第2シードのJ・ジョルジュ(ドイツ)がB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)を6-2, 6-2と危なげなく退け、順当に2回戦へ駒を進めた。
世界ランク24位のジョルジュは同60位のザーロバ・ストリツォバに対し、第1セットでは1度ブレークを許すも3度のブレークを奪い先取。第2セットでも2度のブレークを奪われたジョルジュだったが、ザーロバ・ストリツォバの4度のサーブ全てをブレークし、78分の快勝で退けた。
先週イタリアはパレルモで行われた『イタリアコム・オープン』の準々決勝でも対戦していた両者。その時はザーロバ・ストリツォバに軍配が上がっており、ジョルジュはそのリベンジに成功すると共に、対戦成績を3勝2敗とリードした。
「お互いこれまでも何度も対戦しています。彼女(ザーロバ・ストリツォバ)は常に厳し相手です。彼女はとても粘り強いプレーをしますが、今日の自分のテニスには満足しています。ツアーの終盤へ向けてのこの時期はとても大切な時期なので、ここ数日は特にハードに練習を重ねています。今週は満足の行くプレーを続けて、残りのシーズンへ勢いをつけたいと思います。」
と、今大会への意気込みを強く語っていたジョルジュは、準々決勝進出を懸けて2回戦でA・パノワ(ロシア)を7-5, 7-5のストレートで下したP・エルコグ(スロベニア)と対戦する。エルコグは昨年の今大会では決勝戦でJ・ラーソン(スウェーデン)を下しツアー初優勝を飾っていた。
昨年9月に自己最高位の世界ランク35位を記録したエルコグだったが、その後は怪我に泣かされ、今季は4月にアメリカはチャールストン大会でベスト4入りしたのが今季唯一の上位進出と、好成績を残しておらずランキングも86位へと落としていた。
「今日の試合を勝つ事が出来てとても嬉しいです。今年はあまり良い成績を残す事が出来ていません。最高のプレーが出来た訳ではありませんが、怪我などを乗り越えた今、こうして勝利を上げられる事は意味の大きいものです。積極的なプレーを心掛けて、結果にばかりとらわれずに続けて行きたいと思います。」とエルコグは勝利の喜びを語っていた。
その他、第3シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)が主催者推薦のL・ロブソン(英国)を6-4, 7-6 (7-4)で倒したが、S・アービッドソン(スウェーデン)が第4シードのR・ビンチ(イタリア)を6-4, 7-5のストレートで破る金星を飾った。
世界ランク35位のメディーナ=ガリゲスは、同91位のロブソンに第1セットは2度のブレークを許すも3度のブレークを奪い返しそのセットを先取する。第2セットは両者2度ずつのブレークのあとタイブレークへ。そのタイブレークでは主導権を握ったメディーナ=ガリゲスが奪うと1時間41分で勝利を収めた。
同55位のアービッドソンと同26位のビンチは試合を通して不安定なサービスゲームで、第1セットでは3度のブレークを許したアービッドソンは4度のブレークをビンチから奪い先取する。
第2セットでも両者2度ずつのブレークを奪い合い接戦となるも、終盤で3度目のブレークに成功したアービッドソンが79分のストレートで勝利を飾り、対戦成績を2勝5敗とした。
「とても興奮しています。素晴らしい試合で、最高の環境でした。試合を通して全てのポイントをエンジョイする事が出来ました。第2セットは2-5と劣勢に立たされましたが、いくつかのラッキーなポイントもあり何とか逆転する事が出来たのです。地元のファンの前で、こうした勝利を物に出来て大変嬉しく思います。」とアービッドソンは試合を振り返り詰め掛けた地元ファンの声援に答えた。
メディーナ=ガリゲスは昨年準優勝のラーソンとO・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)の勝者と、アービッドソンは主催者推薦のR・ペテルソンを6-1, 6-2で一蹴したA・ルス(オランダ)と2回戦で顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (5) ○-× P・メイヤー(オーストリア), 6-2, 6-2
K・ザコパロバ(チェコ共和国) (6) ○-× A・ベック(ドイツ), 2-6, 6-3, 6-4
M・デュケ=マリーノ(コロンビア) ○-× S・ロマ, 7-5, 6-1
K・ボンダレンコ(ウクライナ) ○-× C・ヴィットホエフト, 6-2, 7-6 (7-5)
S・ペア(イスラエル) ○-× L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-4, 2-0, 途中棄権
S・ソレル=エスピノーサ(スペイン) ○-× A・タチシュビリ(グルジア), 4-6, 6-3, 6-0
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× L・フラデカ(チェコ共和国), 6-2, 7-5
なお今大会、第1シードでエントリーしていたS・エラーニ(イタリア)だったが、右肩の怪我を理由に急遽欠場を表明して大会を去ることとなった。エラーニは今季2度目の4大大会である全仏オープンでは自身初となるグランドスラムでの決勝進出を果たし惜しくも準優勝ながら、自身初のトップ10入りを決めてた。
先週行われた『イタリアコム・オープン』では地元イタリア人選手として同大会での初優勝を飾り今季4勝目を上げており、連戦の疲労から肩に痛みが発症してしまった。
エラーニに代わってラッキールーザーでJ・クレイバス(アメリカ)が本戦へ繰り上がり、M・ヨハンソン(フランス)と1回戦を行う。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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