男子テニスツアーのスウェーデン・オープン（スウェーデン/バスタッド、賞金総額３５万８４２５ユーロ、クレー）は１０日、シングルス１回戦７試合が行われ、第７シードのＦ・ボランドリ（イタリア）が主催者推薦のＭ・リデルシュテッドを6-4, 6-2のストレートで退け順当に初戦突破を果たした。
世界ランク７９位で３０歳のボランドリは同３４０位のリデルシュテッドに対し、第１セットは１度ブレークされるも２度のブレークを奪い先取すると、第２セットに入ると３度リデルシュテッドに握られたブレークポイント全てを切り抜け、このセットでも２度のブレークに成功し、わずか６９分の快勝で２回戦進出を決めた。
一方、この日登場したもう一人のシード勢である第５シードのＭ・ククシュキン（カザフスタン）は敗退する結果となった。その番狂わせを演出したのはＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）で、ククシュキンを6-4, 3-6, 6-3のフルセットで下した。
第１セットでは、５本のサービスエースを叩き出したヒメノ=トラバーが１度のブレークをククシュキンから奪い先取。第２セットに入るとサーブの調子を崩したヒメノ=トラバーから２度のブレークに成功したククシュキンがそのセットを奪い返し、勝敗の行方は第３セットへ。
第３セットでは再び４本のサービスエースを記録するなど、サーブの調子を戻したヒメノ=トラバーが、１度のブレークをククシュキンに許したものの、２度のブレークに成功し２時間２１分のフルセットで勝利を飾った。
準々決勝進出を懸けて、ボランドリはＪ・ゾップ（エストニア）と、ヒメノ=トラバーは予選を勝ち上がったＡ・ジアネッシとぞれぞれ２回戦を行う。ジアネッシはこの日、Ｍ・ベレー（ドイツ）を6-4, 3-6, 7-6 (7-5)の接戦で倒しての勝ち上がり。
その他の試合では、予選勝者のＩ・ミナール（チェコ共和国）がＲ・バウティスタ=アグを7-5, 7-6 (7-4)で、Ｅ・コロレフ（ロシア）はＴ・アルベス（ブラジル）との予選勝者対決を6-0, 6-3の快勝で制し、２回戦へ駒を進めた。
ミナールはバウティスタ=アグに各セット接戦となったものの、第１セットは終盤で３度目のブレークに成功したミナールが先取。第２セットも１度ずつのブレークのあとタイブレークへともつれたが、そのタイブレークもミナールが主導権を握り１時間４２分のストレートで初戦突破を決めた。
予選勝者同士の対戦となったコロレフとアルベスの一戦は、２０１０年の右肘の怪我から２度の手術を乗り越え復帰途中のコロレフが、元世界ランク４６位の実力を発揮してアルベスを圧倒。第１セットは１ゲームもアルベスに与えず、第２セットも２度のブレークを許したものの、４度のブレークを奪うとわずか５９分でアルベスを一蹴した。
ミナールは第２シードのＮ・アルマグロ（スペイン）と、コロレフは第３シードのＡ・ラモス（スペイン）とそれぞれ２回戦で顔を合わせる。
今大会上位４シード選手は１回戦が免除されているため、２回戦からの登場となっている。第１シードはＤ・フェレール（スペイン）、第２シードにアルマグロ、第３シードにラモス、第４シードにＪ・ニエミネン（フィンランド）と続く。
残りの試合では、Ｊ・ソウザ（ブラジル）がＨ・ゼバロス（アルゼンチン）を6-4, 6-2で、Ｆ・ジル（ポルトガル）がＭ・イルハン（トルコ）を6-4, 1-6, 6-3で下し２回戦へ進んだ。ソウザはＴ・ロブレド（スペイン）と、ジルは第６シードのＧ・ディミトロフ（ブルガリア）とＲ・ドゥトラ=シルバの勝者と、それぞれ２回戦で対戦する。
今大会の優勝賞金は６万４７００ユーロ。
（2012年7月11日10時29分）
清水悠太 2年連続慶應チャレンジャー決勝へ 
