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昨年から快進撃を続け、錦織圭(日本)、添田豪(日本)に続きロンドンオリンピック出場が決まった伊藤竜馬(日本)。全仏オープン前哨戦から続いたヨーロッパ遠征を終えて帰国した伊藤に、テニス365が独占インタビューを行った。
―――全仏オープン、ウィンブルドンで印象に残ったことはありますか?
全仏オープンは、前哨戦で良いプレーが出来たこともあって楽しみにしていました。その大会に本戦ストレートインを出来たことが自分にとって良かったと思います。
正直、予選と本戦は別物だと感じました。
本戦からだと試合までの時間に余裕が持てますし、好きな時に練習が出来るため、しっかりとコンディションを調整した状態で試合に臨む事ができました。1回戦のA・マレー(英国)戦は負けはしましたが、自分なりにいくつか良いプレーが出来ました。
世界4位の選手に対して自分のプレーがどこまで通用するか、という事を確かめたかったので少しは手応えを感じられました。この試合があったからこそ、全仏オープン以降も良い結果を残すことが出来たと思います。
ウィンブルドンで印象的だったのが、コートのコンディションです。
グラスコートの前哨戦と比べて、芝が整備されていて全くイレギュラーが無かったです。本当に華やかで、「テニスの聖地」と呼ばれる通り、特別な会場だと感じました。
―――全仏のマレー戦で沸き起こった「イトウコール」をどう感じましたか?
試合中に観客からあれだけ名前を呼ばれたのは初めてだったので、感動して泣きそうになりました。そして、その歓声を自分のパワーにして、「もっとポイントを決めてやろう。」と思いました。
あの第2セットは、ストロークでスピードやコースに変化をつけてマレーを翻弄することができたので、そこまできわどくないコースへのショットでもウィナーを取ることができました。
あのプレーを続けることが出来れば、もっと良い結果を出せると思います。
あの試合は本当に観客がすごい味方になってくれました。試合が終わった後は自分を仲間のように見てくれて、来年また全仏で試合をするのが楽しみです。
―――全仏、ウィンブルドンを経てUSオープンに向けて課題はありますか?
USオープンは、今年最後のグランドスラムで、自分が一番得意なハードコートなので上位を目指したいと思います。
上位シード選手との対戦が予想されるため、7月にトレーニングをしっかり積んで、タフな試合を乗り越えられるように体力をしっかり蓄えた状態で臨みたいと思います。
自分のプレー自体を変える必要はないと思うので、対戦相手によって作戦を考えて臨めば勝ち上がるチャンスはあると思います。
―――今年、一番印象に残っている試合を教えて下さい。
R・シュティエパネック(チェコ共和国)に勝利した試合です。あの勝利がなければオリンピックに出場することは出来なかったと思います。
対戦前は、シュテパネックのプレースタイルに対して苦手意識がありましたが、試合を通じて自分のストロークが通用する事を確認できたので、試合途中からは勝てると感じました。
格上の選手に対しても、試合中は意外と冷静にプレーする事ができました。
ファイナルセットで2-4から6-4に逆転した時も、4-4でデュースを繰り返した場面では粘って、5-4に持ち込んでからは攻撃的なプレーが出来ました。
―――今、一番対戦してみたい選手は誰ですか?
J・W・ツォンガとしてみたいです。今調子を上げている選手ですし、爆発力を持った選手なので実際にプレーしたいと思います。
また、割とプレースタイルが似ているので、自分がどれぐらい通用するのか楽しみですし、勝つチャンスもあると思っています。
―――今年掲げている目標を教えて下さい。
今年の初めは、年度末ランキングでトップ100を掲げていましたが、もう達成しているので、今はトップ50を目指しています。
―――オリンピックに向けて、錦織圭、添田豪と3人で話したことはありますか?
特にこれといっては話してないですが、選手村でいろんな選手と交流を持つことが出来ることや、開会式が楽しみ、という話しをしました。
―――最後に、オリンピックに向けた意気込みを教えて下さい。
以前は、オリンピックは他の競技を見て楽しんだり、感動を得る場所というイメージでした。今回、自分が4年に1度の機会、しかもウィンブルドンで開催されるオリンピックに出られることを、嬉しく思います。
出場するからには1試合でも多く勝ってメダルを目指したいと思いますし、出来る限りコートに長く立ちたいので、そこに向けて準備をしていきたいと思います。
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