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ウインブルドン大会6日目、錦織圭(日本)が、3回戦で第9シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に、3-6, 6-7 (3-7), 1-6で敗れた。
過去の対戦成績は、デルポトロの2戦2勝だが、「グラスでは、錦織は危険なプレーヤーです」とデル=ポトロは警戒していた。
第1セット第2ゲームでブレークを許した錦織は、そのままワンブレークでセットを先取される。第2セットは、お互いワンブレークでタイブレークに突入し、3-3までいくが、ここでデル=ポトロが、この日最速の時速210kmを入れて、錦織にリターンミスをさせると、そこから一気に4ポイント連取でタイブレークを制し、セットを連取した。
「タイブレークは、唯一のチャンスだったので、取りたかったですね。彼のボールは深いし、重い。自分からコースを変えられなかった」(錦織)
第3セット第1ゲームで、錦織はブレークポイントを2回握るが、リターンミスでブレークできない。結局4回のデュースの末、デル=ポトロが、サービスキープに成功すると、続く第2ゲームでは、40-30から4回のデュースの末、錦織のサーブをブレーク。この後、錦織に挽回するチャンスは訪れなかった。
「3セット目は、少しミスが増えた。風が強くなってきて、両者共に難しい戦いではあったんですけど、自分のミスが多くなったかもしれないですね」(錦織)
錦織は26本のウィナーを放ち(デル=ポトロは31本)、ストロークなどの打ち合いでは悪くなかったが、デルポトロが12本のサービスエースを打ち込み、サーブ力の差が、最後まで錦織につきまとった3回戦だった。
「攻撃的にプレーしました。サーブが本当によかった。自分のフォアハンドもあまりミスしなかった。ストレートで錦織を倒したことが重要です」(デル=ポトロ)
デル=ポトロには、トップ10との力の差を見せ付けられたが、復帰初戦のウインブルドンで初めて3回戦に進出した錦織の結果は、上々と見るべきだろう。もちろん、サーブは練習をして以前の感覚を取り戻すべきだし、けがで2ヶ月戦列を離れた分も取り返したいところだ。
「復帰戦ということでしたし、次につながると思います。これからは上の選手に勝たないと意味がないというか、上が見えてこない。失った分は、ポイントはどんどん取っていかないといけない。秋も大きいポイントが待っているので、USオープンぐらいまでは、怪我がなければ全部の試合にしっかり出て、ポイントを取りたいですね」
こう語った錦織が、ロンドンオリンピック、そして、USオープンまで続く北米ハードコートシーズンで巻き返すことを期待したい。
なお、ミドルサタデーからジュニアの部が始まり、西岡良仁(日本)(日本)と昨年ベスト4で第7シードの内田海智(日本)(日本)が、共に危なげない内容でストレート勝ちを収めいいスタートを切った。
(文・写真/神 仁司)
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