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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会5日目の29日、女子シングルス3回戦が行われ、K・クレイステルス(ベルギー)は第12シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)に対し6-3, 4-3とリードした場面でズヴォナレーワが体調不良により棄権、4回戦に駒を進めた。
今大会はノーシードとして出場しているクレイステルスは、第1セット第2ゲームでいきなりブレークに成功すると3-0とリードを奪う。しかし、その後の第5ゲームでズヴォナレーワにブレークバックを許すと、ここから第8ゲームまでブレークが連続する展開に。結局、第9ゲームをキープしたクレイステルスが第1セットを先取する。
第2セットは序盤からサービスキープが続く展開となるが、試合中に咳をしていたズヴォナレーワが第3ゲーム終了後のエンドチェンジの際にメディアカル・タイムアウトを要求、涙を浮かべながらトレーナーに脈や聴診器によるチェックを受ける。
その後、試合は再開されたものの、第7ゲームでクレイステルスにブレークを許した時点でズヴォナレーワに余力は残っておらず、試合をリタイアした。
意外な形での勝ち上がりとなったクレイステルスは「彼女は呼吸に問題を抱えていたようでした。こんな形でウィンブルドンを終える彼女を見るのは悲しかったです。」と、ズヴォナレーワを気遣った。
これまでグランドスラム4勝を誇るクレイステルスだが、このウィンブルドンだけは決勝進出の経験がない。「ウィンブルドンの2週目に勝ち残るのは、いつでも特別なことです。2日間の休養が取れます。グランドスラムの2週目に残るのは興奮するものです。特にウィンブルドンでは。」
今シーズンのUSオープン限りで2度目の現役引退を公表しているクレイステルスは、4回戦で第8シードのA・クルベールと対戦する。クルベールはこの日、第28シードのC・マーケイル(アメリカ)を6-2, 6-3のストレートで下し、自身初となる4回戦進出を果たしている。
この他の試合では、第1シードのM・シャラポワ(ロシア)が謝淑薇に6-1, 6-4で、第15シードのS・リシキ(ドイツ)がS・スティーブンス(アメリカ)に7-6 (7-5), 1-6, 6-2で勝利、シャラポワとリシキが4回戦で対戦する。
昨年の準決勝でも対戦しているシャラポワとリシキ、その時はシャラポワがストレートでリシキを退けていた。
またセンターコートで行われた女子シングルスに登場した第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)は、地元勢として10年ぶりとなる3回戦進出を果たしていたH・ワトソン(英国)を6-0, 6-2で圧倒、4回戦に進出している。
残る試合では、第17シードのM・キリレンコ(ロシア)がS・シルステアに6-3, 6-1で、第30シードのS・ポン(中国)がA・ルス(オランダ)に6-1, 6-2で勝利したほか、予選から勝ち上がってきたC・ジョルジ(イタリア)が第20シードのN・ペトロワ(ロシア)に6-3, 7-6 (8-6)で勝利している。
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