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女子テニスツアーのAEGON国際女子(イギリス/イーストボーン、賞金総額63万7000ドル、芝)は19日、シングルス1回戦12試合が行われ、第1シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)、第2シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)、そして第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が揃って敗退する波乱の1日となった。
まず波乱の犠牲となったのは昨年のウィンブルドン女王であるクヴィトバ。2010年の今大会チャンピオンであるE・マカロバ(ロシア)に5-7, 4-6のストレートで敗れ、早くも大会を去ることとなった。
第1セットでは2-4と劣勢だったマカロバは「何も秘密はありません。私には失うものがないので、ベストのプレーに努めただけです。ペトラはタフな相手ですし、芝では信じられないプレーをしてきますから、自分のベストを尽くし、楽しもうと思いました。」と、試合を振り返った。
一方でウィンブルドンを直前に控え、タイトル防衛に早くも疑問符がついてしまったクヴィトバは「彼女はここで優勝したこともありますし、グラスコートで良いプレーを出来るのも分かっていたので、初戦の相手としてはタフでした。しかし、自分のプレーも良くありませんでした。芝での今季初戦でしたし、そこまで期待していませんでした。全てのショットでもっと良くできたはずです。修正が必要です。」と、今後の調整に期待を込めた。
さらにクヴィトバは「ウィンブルドンに向けて良い準備とは言えませんが、準備する時間が出来ました。今は自分の調子を上げていくことに集中します。ほかの選手達は挑戦者として私に向かってきます。ウィンブルドンの1回戦で敗退するより、ここでの方がいくらかはましです。」と、前向きなコメントを残した。
今シーズンすでに3大会でタイトルを獲得しているラドワンスカは、世界ランク40位のT・ピロンコバ(ブルガリア)を迎え撃ったものの、2-6, 4-6と1時間10分のストレートで敗れている。
今季はすでに12大会に出場し、そのうち10大会でベスト8以上に勝ち進んでいるラドワンスカは「今日は私の日ではありませんでした。今年は多くの試合をこなしていますし、少し疲れを感じています。できることは全て試しましたが、彼女のプレーは本当に良かったです。」と、コンディションが万全ではないことを明らかにした。
またラドワンスカは「彼女は他のサーフェスよりも、芝の方が良いプレーをします。彼女とは何度か対戦したことがあるので、比べられます。ハードコートでの対戦が良かったのは確かです。」と、ピロンコバについて語っている。
24歳のピロンコバは、過去のグランドスラムで2回戦を突破したのは2回のみで、そのいずれもウィンブルドンで果たしており、2010年にはベスト4、2011年にはベスト8に進出している。
元女王のウォズニアキはC・マーケイル(アメリカ)との接戦に1-6, 7-6 (9-7), 4-6で敗退、交際中のゴルフ選手ローリー・マキロイがスタンドで見守る中、初戦で姿を消している。
第2セットをタイブレークで奪ったウォズニアキであったが、第3セットでは第9ゲームで決定的なブレークをマーケイルに許してしまうと、2時間31分で力尽きた。
この他の試合の結果は以下の通り。
M・バルトリ(フランス) (4) ○-× S・シルステア(ルーマニア), 6-2, 6-2
A・クルベール(ドイツ) (5) ○-× E・ヴェスニナ(ロシア), 3-6, 6-0, 7-5
L・サファロバ(チェコ共和国) (7) ○-× T・バボス(ハンガリー), 3-6, 6-3, 7-6 (8-6)
H・ワトソン(英国) ○-× G・アーン(ハンガリー), 6-3, 6-4
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× 鄭潔(中国), 6-3, 4-6, 6-3
A・パブリュチェンコワ(ロシア) ○-× S・シェイ, 6-2, 3-0, 途中棄権
L・ロブソン(英国) ○-× MJ・マルチネス=サンチェス(スペイン), 3-6, 6-2, 6-2
S・デュボワ(カナダ) ○-× C・スアレス・ナバロ(スペイン), 6-4, 6-4
P・ツェトコフサ(チェコ共和国) ○-× A・フラヴァコバ(チェコ共和国), 3-6, 6-2, 6-1
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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