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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会9日目の4日、女子シングルス4回戦4試合が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第7シードのN・リー(中国)がY・シュウェドワ(カザフスタン)に6-3, 2-6, 0-6の逆転で敗退、大会連覇の夢は早くも破れた。
昨年の今大会では決勝でF・スキアボーネ(イタリア)を破り、アジア人女性として初となるグランドスラムのシングルスでタイトルを獲得する快挙を成し遂げていたリーであったが、この日は世界ランク142位のシュウェドワに逆転を許した。
「どうして試合に負けたのか、その理由を見つけなくてはなりません。」とリー。「見つかりはするでしょうが、今日ではありません。さもなければ、試合に勝てるでしょう。どうしてボールを返すことが出来なかったのか、分かりませんでした。」
今大会の前哨戦であるローマ大会では決勝に進出していたリーであったが、この日は41本もの凡ミスを犯し、終盤の10ゲームを連取されていた。対するシュウェドワは、試合を通して21本しかミスを犯さなかった。
「立ち直るために、少し時間が必要です。私は機械ではありませんから。」
ダブルスのスペシャリストとして、V・キング(アメリカ)とともに2010年のウィンブルドンとUSオープンでタイトルを獲得しているシュウェドワは「彼女は少し緊張しているようでした。もしかしたら、昨年のようなプレーではなかったかも知れません。いくつかミスをしていました。」と、リーのプレーについてコメントしている。
昨年の今大会で快挙を達成したリーは、それ以来、メジャーチャンピオンとしての立ち振る舞いや、スポンサーなど周囲との兼ね合いなどに苦労していた。
さらに中国にいる数千万の人たちからの期待がプレッシャーとなっているのか、昨年の全仏オープン以降、リーは2度の決勝進出をしているだけで、タイトルからは遠ざかっている。
この日の試合でリーが敗れたことにより、女子シングルスのベスト8には今大会で優勝経験のある選手が誰もいないということになった。また、シュウェドワはベスト8で唯一の予選勝者となっている。今大会で予選勝者が準々決勝まで勝ち残るのは、史上9人目のこと。
24歳のシュウェドワは昨シーズン、度重なる怪我で満足にプレーすることが出来なかった。「精神的に辛い時期がありました。とても落ち込みましたし、孤独でした。それは、今のこと信じられない勝利のためだったのでしょう。」と、シュウェドワは辛かった時期のことを語っている。
第2シードのM・シャラポワ(ロシア)は世界ランク44位のK・ザコパロバ(チェコ共和国)を6-4, 6-7 (5-7), 6-2と、3時間11分の接戦で下している。ここまでの3試合で5ゲームしか失っていなかったシャラポワだったが、この日だけで18ゲームを奪われている。
「自分にとって良い試練でした。」とシャラポワ。「2セットで終わらせるチャンスがありながらできませんでしたが、第3セットでは調子を戻せました。それが問題とするべきことで、再び準々決勝に進出できて満足しています。」
第2セットと第3セットを合わせて3度のサービング・フォー・ザ・マッチのチャンスがあったシャラポワだったが、いずれのゲームもサービスキープに失敗していた。第3セット第7ゲームでブレークされたシャラポワだったが、続く第8ゲーム、この試合で両者合わせて21度目となるブレークに成功した。
敗れたザコパロバは「第3セットで彼女はとても積極的にプレーしてきました。それに私がセカンドサーブを打つときは、つねにプレッシャーをかけてきました。」と、試合を振り返った。
今大会で優勝すると生涯グランドスラム達成となるシャラポワは、準々決勝でK・カネピ(エストニア)と対戦する。第23シードのカネピは、A・ルス(オランダ)を6-1, 4-6, 6-0のフルセットで下し、ベスト8入りを決めている。
残る試合では、第4シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)がV・レプシェンコ(アメリカ)に6-2, 6-1のストレートで快勝、今大会ではキャリア初となるベスト8進出を果たしている。
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