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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会5日目の31日、女子シングルス2回戦が行われ、元世界ランク1位で第9シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)がJ・ガイドソバ(オーストラリア)に6-1, 6-4で快勝するなど、上位シード陣が順当に3回戦に駒を進めた。
この日のセンターコート第2試合に登場したウォズニアキは、試合を通して3度のブレークに成功すると、自らのサービスゲームでは1本もブレークピンチに直面することなく、69分で5年連続となる3回戦進出を決めている。
今年の全豪オープンで女王の座を失っていた21歳のウォズニアキは、新たなコーチとしてT・ヨハンソン(スウェーデン)を招へいすることを発表したばかりだった。ヨハンソンはかつて男子ツアーで活躍し、2002年には全豪オープンでタイトルを獲得していた名選手。
新たなパートナーについて聞かれたウォズニアキは「数週間前に彼とトレーニングをしました。何よりも、彼は素晴らしい人です。良いつながりが出来ました。それに彼は、練習から何から全て準備を整えてくれます。彼はツアーを回っていましたし、グランドスラムでも優勝しています。経験もありますし、コメンテーターもしていたので選手も知っています。」と、早くも信頼を寄せていた。
またウォズニアキは「それに、彼は甘くはありません。それほど良くもないのに、さも素晴らしいようなことを言う人は好きではありません。厳しく、そしてありのままを言ってくれる人が欲しかったのです。」と、性格の相性も良いことをアピールした。
この他の上位陣では、第4シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)がU・ラドワンスカ(ポーランド)に6-1, 6-3で、第7シードのN・リー(中国)がS・フォレッツ(フランス)に6-0, 6-2でそれぞれ快勝している。
今大会の第3シードであるA・ラドワンスカ(ポーランド)の実妹であるラドワンスカに勝利したクヴィトバは、姉妹の違いについて聞かれ「彼女たちは似たようなプレースタイルですが、姉のアグニエシュカの方がもっとボールを返してきますし、ボールタッチも良いと思います。」と答えている。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるリーは、地元勢のフォレッツに対し試合開始から9ゲームを連取するなど、一気に試合の主導権を握ると、わずか52分で2回戦突破を決めた。
大会連覇を狙っているかどうか聞かれたリーは「昨年はここで良い結果を残せましたし、今年もここに戻ってこれて嬉しいです。ディフェンディング・チャンピオンであることや、先のことはあまり意識していません。毎日、毎試合、プレーを楽しんでいます。」とコメントを残している。
この他の試合の結果は以下の通り。
A・クルベール (10) ○-× O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ), 6-3, 6-2
F・スキアボーネ(イタリア) (14) ○-× T・ピロンコバ(ブルガリア), 2-6, 6-3, 6-1
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× M・キリレンコ(ロシア) (16), 6-4, 3-6, 6-3
V・レプシェンコ(アメリカ) ○-× J・ヤンコビッチ(セルビア) (19), 7-6 (7-4), 4-6, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (22) ○-× M・シンク(ハンガリー), 4-6, 6-3, 6-3
K・カネピ(エストニア) (23) ○-× I・C・ベグ(ルーマニア), 6-4, 6-1
J・ジョルジュ (25) ○-× H・ワトソン(英国), 6-3, 6-4
S・ポン(中国) (28) ○-× L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-4, 6-3
C・マーケイル(アメリカ) ○-× L・デイビス(アメリカ), 6-1, 6-3
Y・シュウェドワ(カザフスタン) ○-× S・アービッドソン(スウェーデン), 6-1, 6-0
N・ブラチコワ(ロシア) ○-× C・フォイアスタイン(フランス), 3-6, 6-3, 7-5
C・スアレス・ナバロ(スペイン) ○-× S・カラタンチェバ(ブルガリア), 4-6, 6-4, 6-1
A・ルス(オランダ) ○-× V・ラッツァーノ(フランス), 6-3, 7-6 (7-3)
この日のセンターコート第4試合に予定されていた森田あゆみ(日本)と第2シードのM・シャラポワ(ロシア)の対戦は、前の試合が長引いたため、翌日に順延となっている。
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