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ローランギャロス大会4日目に、日本勢ダブルス二組が登場し明暗が分かれた。
クルム伊達公子(日本)/藤原里華(日本)組は、レナタ・ボラコバ(チェコ)/クララ・ザコパロバ(チェコ)組に4-6、6-2、3-6で敗れた。
「第1セットでは、ザコパロバのスピードとボラコバの遅いボールの差に、なかなかリズムが合わなかった」(クルム伊達)
「第2セットでこちらに流れを引き寄せて、ファイナルセットに入りましたが、第1ゲームで私のサーブで、もう少しリスクを犯して、アグレッシブに相手へプレッシャーかけたかった。全体的にも言えることですが、私が後衛にいる時は、特にそうでした」(藤原)
今回のダブルスは、藤原がクルム伊達に、パートナーになってほしいと熱望して実現した。クルム伊達が組んでいたジャン・シューアイだが、単複のバランスを考えて、一度ダブルスペアを一度リセットすることにしたという。
クルム伊達は、シングルス1回戦の後、左ふくらはぎの状態が悪く、炎症止めを飲んだことによって痛みが消え、ダブルス出場にこぎつけたのだった。
一方、添田豪(日本)/ルー・エンスン(台湾)組は、カーステン・ボール(オーストラリア)/ジャミー・マリー(イギリス)組に、7-6(5)、4-6、6-3で勝利した。試合後、添田は、笑顔でルーと握手をして喜びを分かち合った。この勝利は、ルーにとって、ローランギャロス初勝利であり、そして添田にとっては、ローランギャロスのみならず、グランドスラムでの初勝利となった。
「僕にとっても、豪にとっても素晴らしい勝利だよ。僕にとっては、単複含めてフレンチオープンでは初勝利でした。彼と一緒にダブルスをプレーしたのが、いいタイミングだったね」(ルー)
「グランドスラムで勝ったことがなかったので、ダブルスとはいえ、この1勝で気持ちが楽になりました。今度シングルスに向けてもいい影響があるんじゃないかと思います」(添田)
2回戦を勝利したロジャー・フェデラー(スイス)が、グランドスラムでのマッチ勝利が、234勝となり新記録を樹立した。234勝35敗となったフェデラーは、ジミー・コナーズの233勝35敗を抜いて、オープン化以降単独1位となった。
「多くのいろいろな選手や偉大なチャンピオン達とプレーできて嬉しかった。これからも彼らと対戦を重ねていくよ」
生きる伝説であるフェデラーに、また一つ勲章が加わった。
(文・写真/神 仁司)
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