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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額216万6400ドル、クレー)は15日、シングルス2回戦2試合が行われ、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)と第4シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)がそれぞれ勝利、3回戦に進出した。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるシャラポワは、C・マーケイル(アメリカ)に7-5, 7-5と、2時間12分の接戦を制している。
第1セットでは3度のブレークに成功したものの、マーケイルに2度のブレークを許していたシャラポワは「今日は本当に調整の日でした。試合の前半ではこちらのミスが多すぎましたし、彼女は堅実にプレーしていました。多分、ウィナーで決めようとしすぎたのでしょう。だけど、第1セットを先取できましたし、第2セットでは調子も上がりました。接戦でしたし、最後に対戦したときよりも彼女は成長していました。」と、20歳の対戦相手の変化についてコメントしている。
シャラポワは今季、クレー初戦となったシュトゥットガルドでタイトルを獲得すると、先週のマドリッドではベスト8と、かつては苦手と言われていたクレーコートでも好成績を残している。25歳のシャラポワは、全仏オープンで優勝すれば、生涯グランドスラム達成となる。
昨年のウィンブルドンで優勝し、一躍トップ選手の仲間入りを果たしていたクヴィトバは、A・パブリュチェンコワ(ロシア)に7-5, 6-4のストレートで勝利している。
この日の試合まで両者の対戦成績は2勝2敗で五分となっており、さらに全ての試合がフルセットにもつれる接戦となっていた。この日のクヴィトバは、各セットともにパブリュチェンコワに先にブレークを許す苦しい展開ながらも、2時間1分で勝利を掴んでいる。
「試合前は緊張していました。」とクヴィトバ。「彼女の前の試合で、彼女のプレーを見ましたし、前の対戦では彼女に負けていました。序盤はタフでしたが、勝てて満足しています。次の試合に向けて、良くできるところもあります。」
今季のクレーシーズン、マドリッドでは2回戦でL・フラデカ(チェコ共和国)に敗れていたクヴィトバであったが、シュトゥットガルドではF・スキアボーネ(イタリア)やA・クルベール(ドイツ)など強豪に勝利してベスト4という好成績を残している。
「シュトゥットガルドではとても良いプレーでした。」とコメントしたクヴィトバは「マドリッドでは変なコンディションでした。全てのポイントが1球で決まってしまうので、自分のプレーが出来ませんでした。ここでは感触も良いですし、今はもっと試合することが楽しみです。」と、レッドクレーで調子が上がっていくことを期待した。
この日はシングルス1回戦12試合も行われており、第9シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がG・ウォスコボエワ(カザフスタン)に6-2, 6-3で勝利、今季のクレーコートでの連勝記録を14に伸ばしている。
その一方、今大会で2度の優勝を経験している第15シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)は、S・シルステア(ルーマニア)に3-6, 6-4, 6-7 (4-7)の接戦で敗退、早くも大会を去ることとなった。
この他のシングルス1回戦の結果は以下の通り。
M・イラコビッチ(ニュージーランド) ○-× S・リシキ(ドイツ) (11), 7-6 (7-4), 4-6, 6-3
D・チブルコワ(スロバキア) (14) ○-× M・ルチッチ(クロアチア), 6-1, 6-2
F・ペネッタ(イタリア) ○-× M・キリレンコ(ロシア) (16), 6-1, 7-6 (7-2)
S・ソレル=エスピノーサ(スペイン) ○-× A・ブリアンティ(イタリア), 6-2, 6-1
S・スティーブンス(アメリカ) ○-× A・チャクエタゼ(ロシア), 6-2, 2-6, 6-4
N・ペトロワ(ロシア) ○-× A・フラヴァコバ(チェコ共和国), 6-3, 6-3
P・ツェトコフサ(チェコ共和国) ○-× O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ), 7-5, 6-4
V・ウィリアムズ(アメリカ) ○-× S・ハレプ(ルーマニア), 6-3, 6-4
K・ナップ(イタリア) ○-× R・ビンチ(イタリア), 6-4, 2-6, 6-2
S・エラーニ(イタリア) ○-× T・バシンスキー(スイス), 6-0, 3-0, 途中棄権
今大会の優勝賞金は38万5000ドル。
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