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女子テニスツアーのブダペスト・グランプリ(ルーマニア/ブタペスト、賞金総額22万ドル、クレー)は土曜日に決勝戦を行い、第1シードのS・エラーニ(イタリア)がE・ヴェスニナ(ロシア)を7-5, 6-4で下し、見事、優勝を飾った。エラーニは優勝賞金3万7000ドルを獲得した。
エラーニは2回戦でフルセットを戦ったものの、それ以外の試合はすべてストレート勝ちを収めての優勝だった。
一方、敗れたヴェスニナは3人のシード選手を撃破しての決勝進出だったが、決勝では惜敗した。ヴェスニナは今回でWTAツアー5度目の決勝進出だったが、またもや準優勝に終わり、涙を呑(の)んだ。
ヴェスニナは第1セットで5-3とリードして2本のセットポイントを奪い、今度こそツアー初優勝を手にするかと思われた。しかしトップシードのエラーニはそこから底力を発揮、7ゲーム連取の猛攻で7-5, 3-0とリードすると、そのままリードを保ち、試合に終止符を打った。
試合後、エラーニは「彼女(ヴェスニナ)は非常に力強いテニスをしていました。称賛に値すると思います。たくさん走らさせられましたし、彼女についていくためにがんばりました」と話した。
そのヴェスニナは「最初はいいプレーができていたのですが、彼女(エラーニ)のプレーは相手に自分のプレーをさせないようなテニスです。最後まで積極的なプレーを心がけましたが、遅いクレーコートには彼女のプレーの方が合っていました。すばらしいプレーでした」と脱帽の様子をみせていた。
エラーニはクレーコートを得意としており、これで同コートでの連勝を15に、またクレーでの大会連続優勝を3に伸ばした。過去の2つの大会はアカプルコおよびバルセロナでのもの。
クレーでの15連勝は2009年のD・サフィーナ(ロシア)以来のことで、3大会連続優勝は2006年のN・ペトロワ(ロシア)以来のこととなっている。
これについてエラーニは「今季は優勝できないと思っていました。しかし既に3勝となりました」と驚きの表情をみせていた。
25歳のエラーニはこれでツアー5勝目を決めた。今季の3勝に加え、2008年に2勝しているためである。また月曜日に発表される最新の世界ランキングではトップ25に食い込むとみられており、ダブルでうれしいタイトル獲得となった。
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