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女子テニスツアーのファミリー・サークル・カップ(アメリカ/チャールトン、賞金総額74万ドル、クレー)は3日、シングルス1回戦8試合が行われ、主催者推薦で出場のV・ウィリアムズ(アメリカ)がI・ベネソバ(チェコ共和国)に6-4, 6-3のストレートで勝利、2回戦に進出した。
先週まで行われていたソニー・エリクソン・オープンでは、準々決勝でA・ラドワンスカ(ポーランド)に敗れていたヴィーナスは「私にとって、新しい試合に参加できて、2回戦に進出できたことは素晴らしいことです。」と、勝利の喜びを語っている。
今大会はヴィーナスにとって久しぶりのクレーコートでの試合となる。昨年8月のUSオープンを途中で棄権していた彼女は、その時に自己免疫疾患の一種であるシェーグレン症候群を患っていることを告白、およそ半年の休養を経てツアーに復帰したばかりだった。
ラドワンスカに敗戦後、ヴィーナスは氷風呂に入り、3日間のオフをとっていた。「私にとっては、この時にエネルギーがあるかないかなのです。明日のことは心配しないようにしています。」と、彼女はコメントしている。
しかしヴィーナスは、今年の夏に行われるロンドン五輪に出場するために、ランキングを今以上に上げる必要があることを理解している。
マイアミ大会での敗戦後、「正しい過程を進んでいることは満足していますが、もっとできなかったことは残念です。」と語っていたヴィーナス。
「それはもう過去のこと。前進するチャンスはいくらでもありますし、前だけに集中し、毎日のように集中しています。今日の勝利で目標に近づきました。」
元女王である31歳のヴィーナスは、これまでにグランドスラムで7勝を挙げているものの、長い休養の影響で現在は世界ランク87位まで落ち込んでいる。また今大会では、8年前にタイトルを獲得しているものの、今年はノーシードでの出場となっている。
しかし、この日の試合では6本のサービスエースを決めるなど女子ツアー屈指といわれたサーブの威力は健在であり、常に時速180km近いサーブでリズムを掴んだ。
この日はヴィーナスの妹である第5シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がナイトセッションで行われたシングルス2回戦に登場し、E・ヴェスニナ(ロシア)に6-3, 6-4のストレートで勝利している。両者が勝ち上がれば、土曜日に行われる準決勝で姉妹対決が実現する。
この日が実に1年ぶりのクレーコートでの試合となったセリーナは「それほど長くクレーでプレーをしていなかったことを忘れていました。自分のプレーに合っている感覚です。理由は分かりませんがたくさんのエースを決めたと思います。サーブを軸にベストを尽くします。」とコメントを残した。
この他に行われたシングルス1回戦の結果は以下の通り。
Y・ウィックマイヤー(ベルギー) (12) ○-× V・キング(アメリカ), 6-4, 6-3
N・ペトロワ(ロシア) (13) ○-× M・デュケ=マリーノ(コロンビア), 6-1, 6-2
M・イラコビッチ(ニュージーランド) (17) ○-× K・プリスコバ(チェコ共和国), 6-2, 6-4
J・クレイバス(アメリカ) ○-× A・アマンムラドワ(ウズベキスタン), 7-6 (7-2), 7-6 (8-6)
Y・シュウェドワ(カザフスタン) ○-× A・パノワ(ロシア), 6-0, 6-4
A・タチシュビリ(グルジア) ○-× A・ルス(オランダ), 1-6, 6-4, 6-4
V・レプシェンコ(アメリカ) ○-× A・ヤキモバ(ベラルーシ), 6-2, 5-7, 6-2
この日はシングルス2回戦5試合も行われており、セリーナのほか、第2シードのS・ストザー(オーストラリア)がJ・ハンプトン(アメリカ)に6-0, 7-5で、第4シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)がK・ボンダレンコ(ウクライナ)に6-1, 6-1で勝利するなど、上位陣が3回戦に進出している。
この他のシングルス2回戦では、第8シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)がE・ダニリドー(ギリシア)に3-6, 6-4, 6-4で、An・ロディオノワ(オーストラリア)が第10シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)に7-5, 6-3で勝利している。
今大会の優勝賞金は11万5000ドル。
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