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女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は金曜日に2回戦残りの試合を行い、世界女王で第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)がM・クライチェック(オランダ)を6-3, 7-5のストレートで下し、順当に3回戦進出を決めた。
アザレンカは現在24連勝中で、これは今季最初の大会から続いている。この戦績は1997年にM・ヒンギス(スイス)が達成した37連勝以来の好成績。
これについてアザレンカは試合後、「数字、連勝などにはこだわっていません。数えるのは皆さんのお仕事で、私の仕事はテニスをすることです。」と話している。
ところで、試合後の記者会見で1つの問題が持ち上がった。それはアザレンカの試合中のグランティング(うなり声)である。アザレンカはそれについて話したくない、とした。過去にはM・セレス(アメリカ)や現在世界2位のM・シャラポワ(ロシア)のグランティングが問題になったことがある。
アザレンカは今年に入って絶好調で、1月の全豪オープン決勝でシャラポワを下してで四大大会初優勝を決め、同時に世界1位の座を手にしている。また今季は全豪に加えてシドニー、ドーハ、そして先週のインディアンウェルズの大会で優勝している。
好調の理由を聞かれたアザレンカは「特に答えはありません。1つ、やろうとしていることがあって、それがたまたま続けて起こっている状況です。それは勝つことです。魔法のようなものではありません。」と話している。
第15シードのA・イバノビッチ(セルビア)はサービスが好調で、V・キング(アメリカ)を6-4, 7-5で退けた。ファーストサービスが入った際の失ポイントはわずか6本だった。イバノビッチは先週のインディアンウェルズの準決勝で左腰を痛めて途中棄権していたが、今大会の出場には何とか間に合ったようだ。
シード勢では第3シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)がV・ウィリアムズ(アメリカ)に4-6, 6-4, 0-6で敗れた。1回戦で日本期待のクルム伊達公子(日本)を下していたウィリアムズはシェーグレン症候群を患い、昨年8月以来のツアー復帰となっている。しかし2回戦ではそれを感じさせないプレーで世界3位のクヴィトバをフルセットで下した。ファイナルセットは6-0のスコアでクヴィトバを圧倒した。
また第9シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)と第28シードのM・ニクルスク(ルーマニア)がワイルドカード(主催者推薦枠)の選手に敗れ、早々に会場を後にしている。ズヴォナレーワは4-6, 3-6でG・ムグルサ=ブランコ敗れた一方、ニクルスクはA・ウズニアッキ(カナダ)に6-4, 3-6, 4-6で敗れている。
加えて第11シードのF・スキアボーネ(イタリア)はK・ペルバク(ロシア)に4-6, 6-4, 5-7で、第18シードのA・クルベール(ドイツ)は鄭潔(中国)に6-7 (4-7), 1-6で、第27シードのL・サファロバ(チェコ共和国)はH・ワトソン(英国)に3-6, 2-6で敗れている。また第31シードのK・カネピ(エストニア)もS・ソレル=エスピノーサ(スペイン)に5-7, 3-6で、第32シードのN・ペトロワ(ロシア)はS・ハレプ(ルーマニア)に3-6, 2-6でそれぞれ敗退している。
その他の2回戦の結果は以下の通り。
A・ラドワンスカ(ポーランド) (5) ○-× M・キーズ(アメリカ), 6-1, 6-1
M・バルトリ(フランス) (7) ○-× P・エルコグ(スロベニア), 5-7, 6-2, 6-1
D・チブルコワ(スロバキア) (16) ○-× A・タチシュビリ(グルジア), 7-5, 6-1
D・ハンチュコバ(スロバキア) (20) ○-× K・ボンダレンコ(ウクライナ), 6-7 (4-7), 6-2, 7-6 (7-4)
M・キリレンコ(ロシア) (22) ○-× A・クレイバノワ(ロシア), 7-6 (7-1), 6-3
F・ペネッタ(イタリア) (24) ○-× L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-4, 2-6, 6-0
今大会の優勝賞金は71万2000ドル。
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