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2月10日から始まる男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップ。ホームでアメリカを迎え撃つスイスのエースであるR・フェデラー(スイス)は、2001年の劇的な勝利を再現したいと考えているようだ。
フェデラーは火曜日、彼が19歳の時に行われた試合を思い出していた。その対戦では、フェデラーが3試合に勝利、スイスがアメリカに3勝2敗で勝利する番狂わせが起きていた。
「シングルス、ダブルス、シングルスと勝利して、日曜日には疲労困憊していたから、初めてテニスコートで感情を爆発させた試合だと思うよ。」と、フェデラー。
またフェデラーは、その2001年のプレーが「勝つ方法を教えてくれた。」としている。実際、その数か月後に行われたウィンブルドンでフェデラーは、4回戦でP・サンプラス(アメリカ)を破り世間を騒がせていた。
「あれが素晴らしいキャリアの始まりでしたし、またアメリカと対戦できるのは嬉しいよ。」と語る30歳のフェデラーは、チームメイトのS・ワウリンカ(スイス)とともに金曜日のシングルスに出場し、M・フィッシュ(アメリカ)とJ・アイズナー(アメリカ)とそれぞれ対戦する見込みとなっている。
フェデラーはこれまでにグランドスラムで16勝の最多勝記録を樹立し、北京オリンピックではワウリンカとのペアで金メダルも獲得している。しかし、デビスカップのタイトルだけは縁がない。
フェデラーは2004年を最後にデビスカップのワールドグループ1回戦には出場していなかった。しかし今年は、1回戦から出場する。また、シーズンの序盤ともいえるこの時期にクレーコートでプレーするのは2004年以来となり、最後に2月のヨーロッパでプレーをしてから7年もの歳月が過ぎている。
今季これまで、中東のドバイで開幕戦を行い、全豪オープンに出場していたことを考えると、この時期は氷点下まで気温が下がるスイスでのプレーをしないという判断も理解できるかも知れない。
しかし、昨年9月にオーストラリアで行われたワールドグループとのプレーオフに出場したフェデラーは、そこでL・ヒューイット(オーストラリア)とのフルセットの死闘を制したワウリンカの姿を目撃、スケジュールの変更を決断したようだ。
「彼のあの頑張りの後、1回戦をプレーすることは僕にとって普通のことだよ。」と、フェデラーはチームメイトの努力に報いる覚悟を語っている。
また全豪オープンでは準決勝でR・ナダル(スペイン)に敗れたが、「精神的にも肉体的にも充実している」と自らのコンディションについてコメントしたフェデラー。
「昨年のUSオープンから素晴らしい成績を残していますし、負けることもありませんでした。クレーコートへの調整は、比較的に楽です。体への負担も少ないからね。」
フェデラーは今回のアメリカ戦に際し、会場のサーフェスを球足が遅いクレーコートにするようにチームに助言している。ハードコートを得意とするアメリカ勢にとって、クレーコートは苦手とされている。
スイス代表チームの監督であるセベリン・ルティは「アメリカと対戦するには、クレーがベストのサーフェスですし、我々に少しアドバンテージがあると考えている。」と、8年ぶりのベスト8進出に自信を見せている。
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