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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会12日目の24日、女子ダブルス決勝が行われ、ノーシードのS・クズネツォワ(ロシア)/V・ズヴォナレーワ(ロシア)組がS・エラーニ(イタリア)/R・ビンチ(イタリア)組に5-7, 6-4, 6-3の逆転で勝利、見事タイトルを獲得した。
ともにシングルスの自己最高ランキング2位という記録を持っているクズネツォワとズヴォナレーワは、ダブルスよりもシングルスで名を知られているが、お互いに違うパートナーとグランドスラムでの優勝経験を持っている。
クズネツォワはA・モリック(オーストラリア)と2005年に今大会で、ズヴォナレーワはN・デシー(フランス)とともに2006年のUSオープンでダブルスのタイトルを獲得しており、両者にとって通算2勝目となった。
また両者のこれまでのグランドスラムを通算すると、シングルス、ダブルス、ミックスダブルスで合計18度の決勝進出の経験があるクズネツォワとズヴォナレーワは、2008年のボンダレンコ姉妹以来となるノーシードからの戴冠となった。
シングルスでもグランドスラム2勝を誇るクズネツォワは「どんな大会とも比べることはできません。」と優勝の喜びを語っている。
一方で第11シードのエラーニ/ビンチ組は、3回戦でディフェンディング・チャンピオンのG・ドゥルコ(アルゼンチン)/F・ペネッタ(イタリア)組を、準決勝では第6シードのS・ミルザ(インド)/E・ヴェスニナ(ロシア)組を破っていたが、タイトルには手が届かなかった。
第1セットを落としたロシアペアは、第2セット第8ゲームでブレークに成功し5-3とリードを奪うも、直後のゲームでブレークバックを許してしまう。しかし、続く第10ゲームでセットポイントのチャンスを迎えると、最後はクズネツォワがバックハンドのボレーを決め、セットオールに追いつく。
第3セット序盤で2-0とリードを奪ったクズネツォワ/ズヴォナレーワ組は、第9ゲームで4本のブレークピンチを切り抜けると、最後はズヴォナレーワが決めゲームセット。優勝の瞬間、2人は両手を上げて抱き合った。
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