HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会10日目の25日、ナイトセッションで男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのD・フェレール(スペイン)に6-4, 7-6 (7-4), 6-1のストレートで勝利、ベスト4に進出した。
ディフェンディング・チャンピオンのジョコビッチは、第1セットを先取すると、ともに2度のブレークに成功するなど接戦となった第2セットをタイブレークの末に奪取。
2セットアップと精神的に余裕を得たジョコビッチは、第3セットでは気落ちしたフェレールを圧倒、2度のブレークを奪うと、2時間44分で準決勝に進出した。
ジョコビッチが勝利したことにより、今大会のベスト4は上位4シードが勝ち残ったこととなった。これは昨年のUSオープンに続きグランドスラム2大会連続のこと。
大会連覇を目指すジョコビッチは、準決勝で昨年の決勝でも対戦した第4シードのA・マレー(英国)と対戦する。マレーはこの日、第24シードの錦織圭(日本)を6-3, 6-3, 6-1のストレートで退けている。
もう一方の準決勝では、第2シードのR・ナダル(スペイン)と第3シードのR・フェデラー(スイス)が対戦する。前日の試合で、ナダルはT・ベルディフ(チェコ共和国)を、フェデラーはJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)にそれぞれ勝利している。
全豪オープンでトップ4シードがベスト4を独占するのは、わずか3度目のこと。グランドスラム通算では、1968年のオープン化以降でも14度目のこととなった。しかし、この1年間ではすでに3度目のことであり、いかにトップ4の安定感が突出しているかが証明された。
この日の試合でジョコビッチは、第2セット途中から左ももの裏あたりをさする仕草をみせ、タオルを頭からかぶるなど疲労を隠さなかった。また第3セット途中では、ビデオ判定の最中にラインズマンの椅子に座って休憩するほどだった。
「第2セットはラッキーでした。2セットアップになって、精神的に大きく楽になりました。」
またジョコビッチは「体に問題はありません。とてもフィットしていますし、メンタルも健康です。ただ今日は朝からずっと鼻がつまっているようで、呼吸が良くできませんでした。十分な酸素が取り込めませんでした。」と、怪我の可能性を否定した。
長きにわたり、世界ランク1位と2位を独占してきたナダルとフェデラーが、グランドスラムの決勝以外で対戦するのは、実に2005年の全仏オープン以来2度目のこととなる。
この両者の対戦についてジョコビッチは「カウチにでも座って楽しみます。彼らは、テニス史上で最高の選手の2人。彼らの対戦はいつでも最高です。家でおいしい夕食でもとりながら観戦します。」と、一テニスファンとして楽しむつもりの様子。
一方のマレーは「信じられないね。ほとんどすべてのグランドスラムで、ナダルのハーフにいたからね。彼のハーフにいなかった大会を思い出すことすらできません。」と、驚きの表情を見せていた。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.