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テニスのグランドスラムである全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード）は大会６日目の２１日、女子シングルスのボトムハーフ３回戦８試合が行われ、第４シードのＭ・シャラポワ（ロシア）が第３０シードのＡ・クルベールに6-1, 6-2のストレートで快勝、４回戦に進出した。

２００８年のチャンピオンであるシャラポワは、１回戦と２回戦をともに6-0, 6-1で勝利しており、ここまでの３試合で失ったゲーム数はわずかに「５」と好調を続けている。しかし、この日の試合でシャラポワはスコア以上に苦戦を強いられていた。

第２セットではほとんどのゲームがデュースまでもつれるなど接戦が続き、このセットだけで５６分もかかっていた。マッチポイントでフォアハンドのウィナーを決めたシャラポワはこぶしを握り締め「カモン！」と叫んだ。

「第２セットの彼女は間違いなくレベルを上げてきました。」とシャラポワ。「彼女は昨年のＵＳオープンでベスト４になっていますし、大舞台の経験もあります。また、彼女は本当に良いテニスをすることも分かっていました。」

第２シードのＰ・クヴィトバ（チェコ共和国）は第２７シードのＭ・キリレンコ（ロシア）と対戦したが、クヴィトバが6-0, 1-0とリードしたところでキリレンコが左大腿部の負傷を理由に棄権したため、２年連続での４回戦進出となった。

昨年のウィンブルドンでメジャータイトルを獲得しているクヴィトバは、今大会が終わった時に世界ランク１位になっている可能性があるが、そこまでのことは考えていないようだ。

「誰が負けて、誰が勝つかは分かりません。」とクヴィトバ。「特に気にもしていません。」

この日は上位シード勢で明暗が分かれる結果となっており、Ｅ・マカロバ（ロシア）が第７シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）に7-6 (9-7), 6-1で、鄭潔が第９シードのＭ・バルトリ（フランス）に6-3, 6-3で勝利している。

ナイトセッションには第１２シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）が登場し、Ｇ・アーン（ハンガリー）に6-1, 6-1で快勝している。

第１セット第６ゲーム、アーンのサービスゲームでセットポイントを迎えたセリーナは、スマッシュに最適なポジションにいながらもこれをミスすると、叫び声をあげて顔を手で覆った。

世界ランク９２位のアーンがこのゲームを何とかキープすると、セリーナは続く５ゲームを連取。第２セット第５ゲームはアーンがキープしたが、焼け石に水。続く２ゲームを奪取したセリーナがわずか５９分で勝利、最後はアーンのダブルフォルトだった。

試合後のインタビューでセリーナは「自分の理想とはかけ離れています。何とか勝ち進むためにプレーしているだけです。少し錆びついています。」と、まだまだ自分のイメージ通りのプレーになっていないことに不満を漏らした。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｓ・リシキ（ドイツ） (14) ○-× Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (18), 2-6, 6-4, 6-2
Ａ・イバノビッチ（セルビア） (21) ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-3, 6-4
Ｓ・エラーニ（イタリア） ○-× Ｓ・シルステア, 6-7 (6-8), 6-0, 6-2

今大会の優勝賞金は２３０万豪ドル。