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男子テニスツアー最終戦であるATPワールドツアー・ファイナル(英国/ロンドン、賞金総額507万ドル、ハード)は大会7日目の26日、シングルス準決勝が行われ、R・フェデラー(スイス)がD・フェレール(スペイン)に7-5, 6-3のストレートで勝利、キャリア通算100度目となる決勝進出を果たした。
この日の勝利でフェデラーは、今年を世界ランク3位で終えることが確定となっている。USオープン後のデビスカップから16連勝となったフェデラーは、これで9年連続でトップ3でシーズンを終えることなる。
男子ツアー史上5人目となる100度目の決勝進出となったフェデラーは、通算70勝目のタイトルをかけて、JW・ツォンガ(フランス)とT・ベルディフ(チェコ共和国)の勝者と対戦する。
世界ランク1位とN・ジョコビッチ(セルビア)と同2位のナダルは、今大会ではラウンドロビンで敗退しており、ともに長いシーズンを戦ってきた影響から体と精神が疲労しきっていたことを示唆している。またA・マレー(英国)は怪我のために、今大会を棄権している。
しかし、30歳のフェデラーはトップ4で唯一、万全のコンディションで今大会に臨んでおり、この日の試合でもツアー屈伸のリターン巧者であるフェレールに1本もブレークチャンスを与えない内容で勝利している。
決勝トーナメントに進出した4人の中で、唯一ラウンドロビンを全勝で突破しているフェデラーは、第1セット第10ゲームを5度のデュースの末にキープして5-5とすると、そこから4ゲームを連取して試合の流れを掴む。
第1セットを先取し、第2セットでも序盤からリードを奪ったフェデラーは、このセットの自らのサービスゲームでフェレールに許したポイントはわずかに1本と完璧なパフォーマンスを披露。そしてフェレールのサービスゲームとなった第9ゲーム、2本目のマッチポイントを決めたフェデラーが1時間25分で勝利した。
フェデラーが今大会で優勝すると、史上最多となる6度目のツアー最終戦制覇となる。これまでツアー最終戦で5勝を達成ているのは、フェデラーのほかにI・レンドル(アメリカ)とP・サンプラス(アメリカ)がいる。またこの日の勝利でキャリア通算806勝としたフェデラーは、キャリア通算勝利数でS・エドバーグ(スウェーデン)に並んだ。
またこれまでの男子ツアーで、100回以上の決勝進出を果たした選手は、163回のJ・コナーズ(アメリカ)、146回のI・レンドル、108回のJ・マッケンロー(アメリカ)、そして104回のG・ビラス(アルゼンチン)となっている。
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