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男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額275万ユーロ、ハード)は11日、シングルス準々決勝3試合が行われ、第3シードのR・フェデラー(スイス)がJ・モナコ(アルゼンチン)に6-3, 7-5のストレートで勝利、準決勝に進出するとともに、キャリア通算800勝利を達成した。
第1セットはモナコに1-3とリードを許したフェデラーであったが、そこから5ゲームを連取してセットを先取すると、第2セットでは第11ゲームでブレーク、ゲームカウント6-5とすると、最後はサービスエースで締めくくった。
この日の試合だけで25本ものサービスエースを決めていたフェデラーは、この日の勝利でツアー史上7人目となる800勝利を達成した。これまでに800勝を達成しているのは、通算1242勝のJ・コナーズ(アメリカ)、1071勝のI・レンドル(アメリカ)、923勝のG・ビラス(アルゼンチン)、875勝のJ・マッケンロー(アメリカ)、870勝のA・アガシ(アメリカ)、そして806勝のS・エドバーグ(スウェーデン)となっている。
試合後の会見でフェデラーは「特別な試合になると分かっていました。だから、ただの勝利だとしても、特別なことであるのは間違いありません。800はとても大きな数字ですから。」と、大記録の達成を喜んだ。
今大会ではいまだに決勝進出の経験がないフェデラーは、準決勝でT・ベルディフ(チェコ共和国)と対戦する。第5シードのベルディフは、第2シードのA・マレー(英国)を4-6, 7-6 (7-5), 6-4の逆転で破り、ベスト4入りを決めている。
もう一方の準決勝では第6シードのJW・ツォンガ(フランス)とJ・アイズナー(アメリカ)が対戦することとなった。
2008年に今大会で優勝しているツォンガは、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する予定であったが、ジョコビッチが右肩の怪我が3回戦で悪化したことを理由に棄権、不戦勝でベスト4進出となった。
2009年のチャンピオンであるジョコビッチは「大会とファンにたいして、とても申し訳ないと思っています。しかし、2試合に勝利したあとから右肩が痛み始めたのです。ドクターは肩を休めて、すぐにでも治療を始めるべきだと言っています。ロンドンでの最終戦でコートに戻るのが楽しみです。」と、ツアー最終戦に影響はないことを強調した。
一方のアイズナーは、第4シードのD・フェレール(スペイン)を6-3, 3-6, 6-3のフルセットで破り、自身初となるマスターズ大会でのベスト4進出を果たしている。
今大会の優勝賞金は45万4000ユーロ。
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