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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会4日目の25日、男子シングルス2回戦が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードのR・フェデラー(スイス)、そして第25シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)らシード勢が順当に勝ちあがった。
今大会の優勝候補の一角であるジョコビッチは、V・ハネスク(ルーマニア)に6-4, 6-1, 2-3とリードしたところでハネスクが棄権、今シーズン開幕から続く連勝を39に伸ばしている
昨年末のデビスカップ決勝から数えると41連勝となったジョコビッチは「勝つことだけを考え続けています。1つの試合のことしか考えていません。この素晴らしい連勝が、いつ終るかなんて考えていません。これが精神的に正しいアプローチだと思っています。」と、自らの状況についてコメントしている。
現在世界ランク2位のジョコビッチは、今大会の決勝に進出すると1位の座を初めて手に入れることになる。ジョコビッチは今大会が始まるまでに、クレーコートで3つのタイトルを獲得、そのうちの2大会では決勝でR・ナダル(スペイン)を下していた。
この試合でジョコビッチは7ゲームを連取するなどでハネスクを圧倒、ピンチらしいピンチも無く、3回戦に進出している。
第2セット終了後にトレーナーを呼び、左足の治療を受けていたハネスクは、第3セット第5ゲームが終ったときにもトレーナーを要求していた。そして試合が再開され、ジョコビッチが2ポイントを奪ったところでハネスクは試合続行を断念、そのままジョコビッチの勝利となった。
ジョコビッチは3回戦でデル=ポトロと対戦する。2009年のUSオープン覇者であるデル=ポトロは、B・カブチッチ(スロベニア)を6-3, 6-2, 6-4のストレートで下し、3回戦に進出している。
元世界ランク4位のデル=ポトロとの試合を前にジョコビッチは「どちらにとっても大きなチャレンジになるでしょう。彼はいつでもトップ5に匹敵するくらいに素晴らしい選手です。彼がそのポジションにすぐ戻ってくると思います。素晴らしいストロークとビッグサーブを持っていますから。」と、次の対戦相手について語っている。
2009年に今大会を制しているフェデラーは、主催者推薦で出場のM・テイシェイラ(フランス)を6-3, 6-0, 6-2で撃破、順当に3回戦に駒を進めている。
グランドスラム通算16勝を誇るフェデラーは、第1セット途中から13ゲームを連取するなど、世界ランク181位のテイシェイラと圧倒している。
この日はシード勢が順当な勝ち上がりを見せており、第7シードのD・フェレール(スペイン)がJ・ベネトー(フランス)を6-3, 6-4, 6-2で、第9シードのG・モンフィス(フランス)がG・ルファン(フランス)を6-3, 1-6, 6-1, 6-3で下している。
また2年連続で2回戦進出を果たしていた錦織圭(日本)は、第31シードのS・スタコフスキ(ウクライナ)との対戦に登場したが、この試合はスタコフスキが 6-1, 3-6, 6-3, 7-6 (7-3)で勝利、錦織の3回戦進出は来年以降に持ち越しとなった。
この他の試合の結果は以下の通り。
M・ヨージニ(ロシア) (12) ○-× M・ククシュキン(カザフスタン), 6-3, 7-5, 6-4
R・ガスケ(フランス) (13) ○-× M・グラノジェルス(スペイン), 4-6, 6-3, 6-2, 6-4
S・ワウリンカ(スイス) (14) ○-× T・スクーエル(オランダ), 6-3, 6-2, 6-4
JW・ツォンガ(フランス) (17) ○-× I・アンドレエフ(ロシア), 6-3, 7-6 (7-4), 6-3
T・ベルッチ(ブラジル) (23) ○-× A・セッピ(イタリア), 6-1, 6-2, 6-4
J・ティプサレビッチ(セルビア) (29) ○-× P・リバ(スペイン), 6-1, 6-3, 6-0
G・ガルシア=ロペス(スペイン) (30) ○-× M・イルハン(トルコ), 6-4, 1-6, 6-2, 4-6, 13-11
S・ダルシス(ベルギー) ○-× P・ペッツシュナー(ドイツ), 7-5, 6-4, 6-4
F・フォニュイーニ(イタリア) ○-× S・ロバート(フランス), 6-2, 6-1, 6-0
A・モンタネス(スペイン) ○-× R・ラミレス=イダルゴ(スペイン), 6-7 (5-7), 6-4, 6-1, 6-2
今大会の優勝賞金は120万ドル。
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