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ストザー、ウォズニアキらがベスト4入り◇BNLイタリア国際女子

女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額205万ドル、クレー)は金曜日に準々決勝を行い、第6シードのS・ストザー(オーストラリア)が地元期待で第2シードのF・スキアボーネ(イタリア)を6-2, 6-4のストレートで下し、準決勝に駒を進めた。

第1セットは6-2でストザーが奪ったものの、第2セットでは地元ファンの声援を背に受けて、スキアボーネは3-3のタイまで粘る。しかし第9ゲームでスキアボーネが痛恨のブレークを許し、ストザーがそのままストレート勝ちを決めた。

試合後、ストザーは「これまで私たちは何度か素晴らしい試合をしてきました。しかし今日は私の方がいいプレーをしていたようです。もしかしたら彼女は地元の観客の前で少し緊張していたのかも知れません。期待を背負ってのプレーはプレッシャーがかかるものですから。」と対戦相手を気づかった。

勝ったストザーは準決勝で第4シードのN・リー(中国)と対戦する。リーは準々決勝でノーシードから勝ち上がっていたG・アーン(ハンガリー)を6-3, 6-1で一蹴しての勝ち上がり。

ストザーはリーとの対戦を楽しみにしているようだ。「彼女は今週、いいテニスをしています。でも去年、クレーのシュトゥットガルトの大会で対戦した時は私が勝っています。ですので、それを思い出してプレーしたいと思っています。」

一方、ドローの他の山では第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が苦手とする第5シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-3, 1-6, 6-3で振り切り、今大会で初めてベスト4入りを決めた。

試合は第1セットの第5ゲームでブレークに成功したウォズニアキがそのまま同セットを奪う。しかし今大会では過去4年で3度の決勝進出を果たしているヤンコビッチは第2セットで意地をみせ、リターンで攻撃を開始して3-0とリードすると、その後も2度のブレークに成功、同セットを6-1で奪い返す。

ファイナルセットは接戦となった。3-2から40-0と大きくリードしたウォズニアキだったが、そこからヤンコビッチが挽回、3-3とタイに戻す。

しかし、リードを失っても気落ちしなかったウォズニアキは、弱点と言われている攻撃的なプレーを見事に展開し、その後の3ゲームを連取すると、そのまま試合に終止符を打った。

今大会で過去2度優勝しているヤンコビッチを下したウォズニアキは「彼女は素晴らしいファイター。今大会との相性もよい選手です。毎回、彼女との対戦はタフなものになります。長いラリーが続き、簡単なポイントはほとんどありません。」と語っている。

世界ランキング1位だが、まだグランドスラム大会での優勝がない20歳のウォズニアキは、来たる全仏オープンでの優勝を目指し、クレーコートでの感触を自分のものにしつつある。「次第にクレーに慣れてきています。できるだけ早く、簡単に勝ちたいものですが、勝てれば試合時間は問題ではありません。」

勝ったウォズニアキは準決勝で第7シードのM・シャラポワ(ロシア)と顔を合わせる。シャラポワは準々決勝で第3シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦、第1セットを4-6で落とし、第2セットを3-0とリードした時点でアザレンカが腕の故障で棄権を決め、勝ち上がっている。

試合後、元世界女王のシャラポワは「今は新しい道を歩んでいます。もはや17歳ではありません。状況は変化しています。当時とは異なる選手がツアーを回っています。また、肉体的にも変化しています。過去の栄光にすがることはできません。過去以上によくなることを目指すばかりです。」と今後の抱負を話している。

今大会の優勝賞金は36万ドル。

(2011年5月14日11時45分)
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