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女子テニスツアーであるSARラ・プリンセス・ラーラ・メリヤム・グランプリ(モロッコ/フェス、賞金総額22万ドル、クレー)は18日から始まり、シングルス1回戦4試合が行われ、第4シードのG・アーン(ハンガリー)がP・メイヤー(オーストリア)と対戦したが、6-0, 1-0とリードしたところでメイヤーが右肩の怪我のため途中棄権、思わぬ形で勝利が転がり込んで2回戦進出を決めた。
今月13日に32歳になったベテランのアーンだが、今季開幕戦のオークランドで自身2度目のツアー優勝を果たすと、アカプルコ、モンテレーとベスト8入りを果たし、4月4日発表の世界ランクでは自己最高位の50位を記録するなど、好調なシーズンを送っていた。しかしながら、3月のインディアンウェルズの1回戦では右膝を負傷し途中棄権。現在、怪我からの復帰途中でのラッキーな勝利となった。
「マイアミ大会後は、自宅のあるローマで3週間練習をしていたの。最初の1週間は膝に痛みがあって注意が必要だったから、今月初めのマルベーリャ大会は100%の状態じゃなかったから出場できなかった。でも今は神様のお陰で大丈夫のようね。」とアーンは、現在の怪我の状態を語っていた。
加えて「1回戦と言うのは常に難しいもの。しかも彼女(メイヤー)とは初対戦。どんなプレーをするか、想像はしていたけど、実際に対戦するとそう簡単なものではないわ。とりあえず2回戦へ進めてとてもハッピー。」と語るアーンは、2008年には今大会でベスト4入りしており、相性の良さがこの日の試合でもうかがえた。
シード勢で1回戦敗退を喫したのは第5シードのA・クルベール(ドイツ)で、K・ペルバク(ロシア)に1-6, 6-4, 3-6のフルセットで敗退し、早くも大会を後にした。ペルバクは勝敗を決める第3セットは、3-3から3ゲームを連取し番狂わせを演じた。
アーンはR・ボラチョーバ(チェコ共和国)と予選勝者のK・プリスコバの勝者と、ペルバクはA・ブリアンティ(イタリア)とL・ポウス・ティオ(スペイン)の勝者とそれぞれ2回戦を行う。
同じく初戦突破を決めたシード選手は、第7シードのS・ハレプ(ルーマニア)で、A・ヤキモバ(ベラルーシ)を6-2, 6-0と1時間ちょうどで圧倒、順当に2回戦進出を決めた。ハレプは昨年の今大会では、予選から勝ち上がり決勝進出を果たしていた。自身、唯一の決勝進出となった昨年はI・ベネソバ(チェコ共和国)に敗れ、初優勝とは行かなかった。ハレプは2回戦でN・ブラチコヴァを2-6, 6-2, 6-3の逆転で倒したA・クドリャフツェワ(ロシア)と顔を合わせる。
第1セットでは自身のサービスゲームで52%の確率しかポイントが取れなかったクドリャフツェワは、2度のブレークを許してそのセットを先取されてしまう。しかし第2セットでは安定したサービスゲームを展開し、2度のブレークを奪いセットを奪い返す。ファイナルセットでは、2度のブレークを許したクドリャフツェワだが3度のブレークをブラチコヴァから奪い返し1時間35分で勝利を手にした。
今大会、第1シードには世界ランク24位のA・レザイ(フランス)がエントリーしており、以下第2シードにはY・シュウェドワ(カザフスタン)、第3シードにL・ドミンゲス=リノ(スペイン)と続く。シード選手は全て19日の1回戦に登場する。
また、日本からは土居美咲(日本)が出場しており、火曜日の第1試合で地元から主催者推薦で出場のN・ララミとの1回戦に臨む。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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