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女子テニスツアーの最終戦であるWTAチャンピオンシップス(カタール/ドーハ、賞金総額455万ドル、ハード)は大会4日目の29日、ラウンドロビンのシングルスが行われ、V・ズヴォナレーワ(ロシア)がK・クレイステルス(ベルギー)に6-4, 7-5のストレートで勝利、ホワイトグループ首位と年度末ランキング2位を確定させた。
ここまでの3試合全てでストレート勝ちを収めてきたズヴォナレーワは、マルーングループ2位のC・ウォズニアキ(デンマーク)と準決勝で対戦することとなった。一方のクレイステルスは、S・ストザー(オーストラリア)と決勝進出を懸けて対戦する。
今季のUSオープン決勝では、クレイステルスに1-6, 2-6で惨敗を喫していたズヴォナレーワであったが、この日はネットプレーと強力なバックハンドでプレッシャーをかけ続け、1時間24分で勝利を手にしている。
「今週は信じられないことばかりです。3試合ともタフでした。」とズヴォナレーワ。「彼女達全てが素晴らしいプレイヤーですし、そんな彼女達に勝つのは気分がいいことです。」
一方のクレイステルスは、前日にV・アザレンカ(ベラルーシ)と行った2時間を超えるフルセットマッチの疲れが残っていたことを明かした。「昨晩の試合はとても大変でしたし、今日もその影響を感じました。(準決勝に向けて)明らかに体調を整える必要がありますし、もっと回復しなくてはいけません。」と、コメントを残した。
すでにラウンドロビンでの敗退が決まっていたF・スキアボーネ(イタリア)とE・デメンティエワ(ロシア)の対戦は、全仏女王であるスキアボーネが6-4, 6-2でツアー最終戦での初勝利を挙げている。この試合後、デメンティエワは現役からの引退を表明している。
前日の試合では、ストザーから劇的な逆転勝ちを収めたデメンティエワであったが、この日はスキアボーネの堅実なグラウンドストロークとネットプレーの前にミスを連発してしまった。
来週末には、アメリカとのフェド杯決勝を控えるスキアボーネは「今日はエレーナよりも少しだけ良いプレー、高い集中力、そして自信を持つことが出来ました。」と語った。
この試合後、デメンティエワの引退セレモニーがコート上で行われた。「とても感情的になります。さよならを言うのは辛いです。みんなに会えなくて、寂しくなるでしょう。」と語ったデメンティエワであったが、後悔はないという。
29歳のデメンティエワは、これまでにツアーで16のシングルスタイトルを獲得、さらに2度のグランドスラム決勝進出を果たしており、2008年の北京オリンピックでは金メダルも獲得していた。
この日最後の試合では、V・アザレンカがJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-4, 6-1で破り、今大会初勝利を飾っている。
すでに2敗を喫し、準決勝進出の可能性はなかったアザレンカは「タフな試合だったけど、シーズン最後の試合で勝てて良かったです。」とコメントしている。
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