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女子テニスツアーのスロベニア・オープン(スロベニア/ポルトロス、賞金総額22万ドル、ハード)は18日に、シングルス1回戦残り11試合を行い、今年のウィンブルドンでベスト4入りを果たした第2シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)が、S・ボーゲル(スイス)に5-7, 2-6のストレートで破れる波乱に見舞われた。
世界ランク98位で20歳のボーゲルは、同30位で同い年のクヴィトバから第1セットは2度のブレークを奪われるも3度のブレークを奪い先取に成功。第2セットは3度のダブルフォルトを犯しリズムを崩したクヴィトバから2度のブレークを奪い1時間31分で2回戦進出を決めた。
6大会ぶりにWTAツアーの本戦で2回戦進出を決めたボーゲルは、今季初となるベスト8入りを懸けてT・パスゼック(オーストリア)と対戦する。
世界ランク2位で第1シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)は同胞のB・ヨバノフスキ(セルビア)を6-3, 6-3と79分で危なげなく2回戦へ進んだ。6本のダブルフォルトを記録したヤンコビッチだったが4本のサービスエースを叩き出すなど、第1サーブでは73%の確立でポイントを獲得し、3度のブレークを許すも6度のブレークを奪う快勝を上げた。
ヤンコビッチは8強入りを懸けて、予選から勝ち上がったA・ヤキモバ(ベラルーシ)と2回戦を行う。ヤキモバはこの日、M・ゼック=ペスキリックを3-6, 6-2, 6-3の逆転で倒しての勝ち上がり。
その他のシード勢では、第3シードのA・パブリュチェンコワ(ロシア)がA・ブリアンティ(イタリア)を7-5, 6-1で、第4シードのS・エラーニ(イタリア)が予選勝者のA・タチシュビリ(グルジア)を7-6 (7-1), 6-4と、いずれもストレートで順当に初戦突破を果たした。パブリュチェンコワはR・デ=ロス=リオス(パラグアイ)と、エラーニはA・チャクエタゼ(ロシア)と2回戦で対戦する。
この日、シードダウンに見舞われたのは第5シードのD・チブルコワ(スロバキア)と第8シードのS・アービッドソン(スウェーデン)で、チブルコワはK・ペルバク(ロシア)に1-6, 3-6で、アービッドソンはJ・ラーソン(スウェーデン)に6-7 (1-7), 2-6で敗れ早くも大会を後にした。ペルバクはM・イラコビッチ(ニュージーランド)を6-2, 7-6 (7-5)で下した予選勝者のA・パノワと、ラーソンはA・ロディオノワ(ロシア)を4-6, 6-2, 6-4の逆転で破ったM・カメリン(イタリア)と2回戦で顔を合わせる。
その他の試合では、地元勢が勝利を飾った。第7シードのP・エルコグ(スロベニア)が予選勝者のE・ボヴィナ(ロシア)を6-3, 6-3で、主催者推薦で出場のK・シュレボトニック(スロベニア)がP・マーティク(クロアチア)を6-3, 6-1で下し、詰め掛けた観客を沸かせた。
19歳のエルコグは「最初はちょっと緊張したけど、集中し始めたら徐々にプレーも良くなったわ。1勝で終わりたくない。自分はもっとできるって分かっているもの。」と、自らを奮い立たせていた。
元世界ランク20位で29歳のシュレボトニックは、長い間怪我に悩まされたが、この日はかつてのプレーを彷彿とさせる勝利を飾った。「勝つことができて本当に嬉しい。それにこんな形で勝てるなんて。」2回戦ではエルコグとの同胞対決となるが「彼女のことは良く知っている。お互い勝ちに行くでしょう。祖国の大会で明るい見方をするなら、地元のスロベニア人の1人はベスト8進出を決めることになるわね。」と加えていた。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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