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男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップ準々決勝、チリ対チェコ共和国の対戦は、初日のシングルス2試合をアウェーのチェコが勝利、対戦成績2勝0敗としたチェコが準決勝進出に王手をかけた。
この日に行われたシングルスでは、第1試合でI・ミナール(チェコ共和国)がN・マス(チリ)に6-0, 6-2, 6-3で勝利しチェコがリードを奪うと、続く第2試合ではJ・ハジェク(チェコ共和国)がP・カプデビル(チリ)に6-0, 6-2, 6-1で勝利、アウェーのチェコがリードして初日を終えることとなった。
アテネ五輪の金メダリストであるマスーは、ホームでの対戦では2007年にM・サフィン(ロシア)とI・アンドレエフ(ロシア)に敗れたのみと、ほぼ完璧な戦績を残していた。一方のミナールは世界ランク247位とランキングでは大きくマスーを下回っていたが、この日のパフォーマンスはそれ以上のものだった。
第1セットをわずか31分で先制したミナールは、第2セットも40分で奪い世界ランク101位のマスーから大きくリードを奪う。
第3セットに入ると、マスーも反撃のチャンスを見出すべくプレーのレベルを上げてきたが、ミナールがブレークに成功するとマスーは落ち着きをなくしてしまい、そのままミナールが勝利を収めた。
続いて行われた第2試合でもチェコの攻勢は続き、ハジェクがカオウデビルから23分で第1セットを先取すると、第2セットも30分で奪いセットカウント2-0とリードを奪う。
第3セットではカプデビルが先にブレークを奪い、逆転勝利に望みをつなげるがハジェクがブレークバックに成功すると、そのままカプデビルを圧倒した。
第1試合に勝利したミナールは「今ではデビスカップでの成績も世界ランキングに反映されるから、今日の勝利はチャレンジャーでの優勝に匹敵するね。マスーに勝てて嬉しいし、ヤンは僕たちがリードした状態で試合に臨めるね。」と、チームへの貢献とともにランキングポイントを獲得したことを喜んだ。
一方のマスーは「最近は調子が良くなかったんだ。この2ヶ月で2大会にしか出場していなかったからね。調子が悪いと分かりながらもここに着たんだ。コートではベストを尽くそうとしたけど、十分ではなかったね。」と、万全のコンディションではなかったことを明かした。
この結果、対戦2日目に行われるダブルスにチェコが勝利すれば、最終日のシングルスを行うことなくチェコの準決勝進出が決定する。
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