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男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズのモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額222万7500ユーロ、クレー)は14日、シングルス2回戦残り12試合を行い、大会6連覇を狙うR・ナダル(スペイン)、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が快勝で3回戦進出するも、第3シードのA・マレー(英国)があっさり敗れる番狂わせが起きた。
第2シードのナダルは予選を勝ち上がったT・デ=バッカー(オランダ)に対し6-1, 6-0と完璧なプレーを披露、得意のクレーで圧勝した。2003年の今大会3回戦でG・コリア(アルゼンチン)に敗れて以来、負けなしの27連勝のまま今年の大会に臨んでいたナダルは、わずか59分で連勝記録を伸ばした。
「もうちょっと厳しい試合を予想していたけど、自分も良いプレーができた。安定してミスが少なかった。この大会は、とても相性の良い大会の1つなんだ。」と、試合後にナダルは自身のプレーに満足感を表していた。
ジョコビッチはF・セラ(フランス)を6-2, 6-3と、こちらも危なげなくストレートで退けた。この試合が今季最初のクレーでの試合となったジョコビッチは、自身のサービスゲームでは9回ブレークポイントをセラに握られ、各セット1度ずつブレークを許すも、セラのサーブを5回ブレークし返し、1時間23分で3回戦進出を決めた。
「まだちょっと問題があるね。サーブや動きはもっと良く出来るはず。」と語るジョコビッチは、最近サブ・コーチとしてサーブなどの師事を仰いでいたT・マーチン(アメリカ)との関係を解消していた。「(二人のコーチだと)迷ってしまったり複雑だった。たくさんの技術的な違う意見を考えなければならなかった。」と、環境の変化についても語っていた。
ナダルは第14シードのJ・モナコ(アルゼンチン)を6-4, 6-4のストレートで下したM・ベレー(ドイツ)と、ジョコビッチはE・ガルビス(ラトビア)を6-1, 6-4と同じくストレートで倒した第13シードのS・ワウリンカ(スイス)と、それぞれ3回戦で対戦する。
一方、第3シードのマレーは、早くも大会を去る結果となってしまった。その波乱を演出した立役者はP・コールシュライバー(ドイツ)で、マレーを6-2, 6-1とわずか63分で一蹴した。マレーは1度もコールシュライバーのサーブをブレークできず、逆に5度のブレークを許し、苦手とするクレーで大きな課題を残した。
マレーは「全くコートに慣れなかった。こんな状態だと良いプレーをするのは難しいね。サーブ&ボレーを試みたり、高い打点でショットを打ったり、色々トライしたけど、駄目だった。」と試行錯誤しながらも、上手く行かなかったことを明らかにした。
先月のマイアミでの『ソニー・エリクソン・オープン』でも初戦となる2回戦敗退を喫していたマレーは「この2大会は良くないね。こんな風に負けが続くのは久しぶりだ。パニックにならないように、しっかり自分を見直さないと。」と、巻き返しへの姿勢を見せていた。
コールシュライバーは3回戦で、同胞のP・ペッツシュナー(ドイツ)と対戦する。ペッツシュナーは第15シードのJ・メルツァー(オーストリア)を7-6 (7-4), 6-2で倒しての勝ち上がり。
その他の試合結果は以下の通り。
D・ナルバンディアン(アルゼンチン) ○-× M・ヨージニ(ロシア) (7), 4-6, 6-3, 7-6 (7-5)
I・リュビチッチ(クロアチア) (8) ○-× M・ロドラ(フランス), 6-3, 7-6 (7-3)
J・C・フェレーロ(スペイン) (9) ○-× B・ベッカー(ドイツ), 6-3, 6-4
D・フェレール(スペイン) (11) ○-× A・ゴルベフ(カザフスタン), 6-3, 6-2
T・ロブレド(スペイン) (12) ○-× V・トロイキ(セルビア), 6-4, 6-3
A・モンタネス(スペイン) ○-× A・セッピ(イタリア), 7-6 (7-1), 3-6, 6-0
今大会の優勝賞金は43万4000ユーロ。
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