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男子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン男子(アメリカ/マイアミ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は金曜日にシングルス2回戦16試合を行い、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が敗れる波乱に見舞われた。その波乱の立役者はO・ロクス(ベルギー)で、ジョコビッチから6-2, 6-7 (7-9), 6-4の2時間55分の接戦の末に勝利を奪った。
第2セットをタイブレークの末に落としたロクスは、それでも試合を諦めなかった。「タイブレークでもチャンスはあった。でもちょっとミスが出てしまったんだ。」と振り返る。「それでも次のセットを取れば勝ちだって前向きに考えたんだ。だから勝てたと思う。接戦で第2セットを落として意気消沈していたら、勝てるチャンスなんて無いさ。」と勝因を分析していた。
この日は11本のダブルフォルトに62本ものイージー・ミスを記録したジョコビッチは、ロクスの粘りの前に立て直すことができなかった。「彼は早いタイミングでボールを打ってきたし、コートカバーも素晴らしかった。今日の彼のテニスはとても良かったし、彼の勝利を素直に祝福したい。彼は勝利に値するプレーをしたからね。」とロクスを称賛していた。
現在世界ランク59位のロクスは、168cmとトップ100選手中一番背の低い選手としても知られていて、過去2度のツアー優勝を果たしており、ツアー優勝者の最低身長選手でもある。1回戦では元世界ランク7位のR・ガスケ(フランス)を下し、この日は自身3度目となる世界ランク2位の選手からの勝利を飾った。3回戦ではJ・ブレーク(アメリカ)を3-6, 6-1, 6-2の逆転で下した第27シードのT・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。
第4シードのR・ナダル(スペイン)はT・デント(アメリカ)を6-4, 6-3と70分で勝利をあげた。「良いスタートを切れた。デントとの対戦はいつも難しいんだ。リズムが作りにくいから。リターンで数少ないチャンスを生かすことができた。今日の勝ち方には満足しているよ。難しい対戦相手にストレート勝利ができて気分が良いね。」と満足気に語っていた。
ナイトマッチに登場した地元の期待を背負う第6シードのA・ロディック(アメリカ)もI・アンドレエフ(ロシア)を6-4, 6-4のストレートで退けた。この日は雨により試合の進行が遅れ、ロディックの試合は深夜にまで及んだ。しかし集中を切らすことのなかったロディックは、19本ものサービスエースを記録し、わずか1時間19分でアンドレエフを退けた。
第8シードのJW・ツォンガ(フランス)もG・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-4, 6-3のストレートで倒した。ツォンガは15本のサービスエースを叩き出し、終始ガルシア=ロペスを圧倒。1時間41分で順当に3回戦進出を決めた。
ナダルはD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と、ロディックはS・スタコフスキ(ウクライナ)と、ツォンガは第28シードのP・コールシュライバー(ドイツ)と3回戦で顔を合わせる。ナルバンディアンは第30シードのV・トロイキ(セルビア)を6-3, 4-6, 6-4で、スタコフスキは第32シードのJ・ベネトー(フランス)を6-3, 7-6 (7-5)で下しての勝ち上がり。コールシュライバーはF・マイヤー(ドイツ)と対戦中、6-6のところで大腿部を痛め棄権を申し入れての不戦勝となった。
その他の試合結果は以下の通り。
B・ベッカー(ドイツ) ○-× I・リュビチッチ(クロアチア) (11), 4-6, 0-1, 途中棄権
J・C・フェレーロ(スペイン) (12) ○-× D・ケレラー(オーストリア), 4-0, 途中棄権
D・フェレール(スペイン) (15) ○-× M・ロドラ(フランス), 6-2, 6-4
J・アイズナー(アメリカ) (17) ○-× M・ラッセル(アメリカ), 7-6 (7-5), 2-6, 7-6 (7-5)
T・ロブレド(スペイン) (18) ○-× I・マルチェンコ(ウクライナ), 6-3, 4-6, 6-4
J・シャーディ(フランス) ○-× S・クエリー(アメリカ) (21), 4-6, 6-4, 6-2
I・カルロビッチ(クロアチア) (24) ○-× D・ヒメノ=トラバー(スペイン), 6-3, 6-7 (5-7), 6-3
N・アルマグロ(スペイン) (33) ○-× E・シュワンク(アルゼンチン), 6-4, 7-5
今大会の優勝賞金は60万5500ドル。
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