男子テニスツアーのはBNPパリバ・マスターズ（アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額３６４万５０００ドル、ハード）は土曜日に２回戦の残り試合を行い、２００７年と２００９年に優勝しているＲ・ナダル（スペイン）がＲ・シュトラー（ドイツ）を6-4, 6-4のストレートで下し、３回戦進出を決めた。試合時間は１時間３４分だった。
世界ランク３位のナダルは同９０位のシュトラーに対して終始リードを保った。第１セットを６－４で奪った後、第２セットでは第７ゲームでブレークに成功、そのまま試合に終止符を打った。最後はシュトラーのバックハンドがワイドにそれた。
試合後、ナダルはコートサイドのインタビューで「この大会に出場できてとてもハッピーだ。今大会は僕の大好きなトーナメントの１つ。ここでは故郷に戻ったように感じるね。いい思い出も多い大会だよ。」と話した。
ナダルは３回戦でＭ・アンチッチ（クロアチア）と対戦する。アンチッチは２回戦でＪ・ベネトー（フランス）を4-6, 7-6(7-5), 6-3の大逆転で振り切っての勝ち上がり。
長身のアンチッチは単核症を患い、昨シーズンはわずか５カ月しかプレーできず、世界ランクも６９４位まで下がってしまっている。しかし過去には世界７位まで上り詰めたことがあり、ナダルにとっては油断できない相手だ。
しかしナダルは「彼（アンチッチ）は（病気のため）故郷でつらい時を過ごしていたと思う。」と気遣いをみせた。「彼との対戦は楽しみだね。」一方、そのナダルも今年の全豪で膝の故障のため途中棄権しており、今大会が復帰第一戦になっている。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｎ・ジョコビッチ（セルビア） (2) ○-× Ｍ・フィッシュ（アメリカ）, 6-1, 0-6, 6-2
Ｎ・ダビデンコ（ロシア） (5) ○-× Ｅ・ガルビス（ラトビア）, 6-4, 6-4
Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン） ○-× Ｍ・チリッチ（クロアチア） (8), 7-6 (7-1), 6-0
Ｆ・ベルダスコ（スペイン） (10) ○-× Ｒ・デルガド（パラグアイ）, 6-4, 6-1
Ｊ・Ｃ・フェレーロ（スペイン） (11) ○-× Ｄ・ケレラー（オーストリア）, 6-3, 6-0
Ｊ・アイズナー（アメリカ） (15) ○-× Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）, 6-3, 7-5
Ｂ・ダブル（アルゼンチン） ○-× Ｇ・シモン（フランス） (16), 7-5, 6-4
Ｓ・クエリー（アメリカ） (17) ○-× Ｊ・シャーディ（フランス）, 6-3, 6-4
Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国） (19) ○-× Ｆ・セラ（フランス）, 7-5, 4-6, 6-4
Ｉ・リュビチッチ（クロアチア） (20) ○-× Ｒ・ハリソン（アメリカ）, 6-2, 7-6 (7-2)
Ｊ・モナコ（アルゼンチン） (21) ○-× Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）, 6-4, 7-5
Ｐ・コールシュライバー（ドイツ） (25) ○-× Ｐ・ペッツシュナー（ドイツ）, 6-3, 6-2
Ｔ・ベルッチ（ブラジル） (26) ○-× Ｃ・モーヤ（スペイン）, （不戦勝）
Ｖ・トロイキ（セルビア） (29) ○-× Ｐ・クエバス（ウルグアイ）, 1-0, 途中棄権
シード勢では第８シードのチリッチと第１６シードのシモンが早々に会場を後にしている。
今大会の優勝賞金は６０万５５００ドル。
（2010年3月14日16時34分）
清水悠太 2年連続慶應チャレンジャー決勝へ 
