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男子テニスツアーのはBNPパリバ・マスターズ(アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は木曜日に開幕して、シングルス1回戦16試合が行われ、元世界ランク1位のC・モーヤ(スペイン)が昨年の手術からの復活を懸けて、予選を勝ち上がったT・スミゼックを7-6 (9-7), 7-6 (7-5)と接戦ながらも勝利を収めた。
昨年は2ヶ月しかプレーできず、右足親指の手術を受け、その後も太腿の怪我に見舞われるなど、シーズンを棒に振ってしまった。現在33歳のモーヤは、それでも今季の復活を信じ開幕戦から復帰。この日まで1勝4敗と成績を上げられずにいたが、この試合でも50本ものミスを記録するなど、世界ランク295位のスミゼックに2時間20分の苦戦を強いられた。
しかしながら、経験に勝るモーヤは勝敗を決めるタイブレークで粘りを見せ、勝利を獲得。2回戦では第26シードのT・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。今大会、シード選手32名は全員1回戦が免除されているため、2回戦からの登場となる。
同じく昨年の後半を怪我で棒に振った28歳のM・フィッシュ(アメリカ)もM・ベレー(ドイツ)を1-6, 6-1, 6-3で、病気でツアー離脱を余儀なくされたM・アンチッチ(クロアチア)も予選勝者のB・レイノルズ(アメリカ)を4-6, 6-3, 6-4と、いずれも逆転で勝利を飾り、復帰組が1回戦突破を決めた。
フィッシュは昨年の全豪オープン後、サンノゼで準優勝、デルレイビーチで優勝と好調だったが、その後肋骨を骨折し、加えて9月には左膝の手術を受けるなど怪我に泣かされた。この日は第1セットこそ3度のブレークを許しあっさり奪われるも、第2セットから集中力を高めサーブの調子も上がった。第2、第3セットはベレーにブレークポイントを握らせず、終始試合をリードして1時間35分で2回戦進出を決めた。
フィッシュは「数多くの試合をしてきた。その多くで第1セットを落としているんだ。最近はいつもこんな感じさ。自分のパターンになってるよ。もう慣れてしまって、こう言い聞かせるんだ。“ほら、まだまだ先は長いぞ。あいつより良いプレーヤーだって感じるだろう。打ちのめせ!”ってね。」と逆転劇を語った。フィッシュは2回戦で第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)の胸を借りる。
アンチッチは2007年、2008年と度々苦しめられた単核球症に昨年も悩まされ、シーズン後半を棒に振る結果となってしまった。この日は12本のサービスエースを記録するなど得意のサーブが好調で、終盤では元世界ランク7位の実力を見せ付けて1時間54分で勝利を物にした。第31シードのJ・ベネトー(フランス)と2回戦で対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
B・ダブル(アルゼンチン) ○-× L・メイヤー(アルゼンチン), 7-6 (7-4), 6-2
R・デルガド(パラグアイ) ○-× A・ベック(ドイツ), 6-7 (2-7), 6-2, 6-4
K・アンダーソン(南アフリカ) ○-× B・パウ(ドイツ), 6-3, 6-3
R・シュトラー(ドイツ) ○-× T・アルベス(ブラジル), 7-5, 6-0
R・ハリソン(アメリカ) ○-× T・デント(アメリカ), 6-3, 6-4
G・ガルシア=ロペス(スペイン) ○-× L・ラコ(スロバキア), 4-6, 6-4, 7-5
J・シャーディ(フランス) ○-× P・スタラーチェ(イタリア), 6-1, 4-1, 途中棄権
F・セラ(フランス) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 6-1, 6-2
F・フォニュイーニ(イタリア) ○-× O・ロクス(ベルギー), 6-4, 1-6, 7-5
P・クエバス(ウルグアイ) ○-× F・ジル(ポルトガル), 6-4, 7-5
P・ペッツシュナー(ドイツ) ○-× C・ロクス(ベルギー), 6-2, 7-5
D・ケレラー(オーストリア) ○-× R・ラム(アメリカ), 6-1, 6-3
E・ガルビス(ラトビア) ○-× M・キウディネッリ(スイス), 3-6, 6-3, 6-3
今大会の優勝賞金は60万5500ドル。
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