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女子テニスツアーのメディバンク国際女子(オーストラリア/シドニー、賞金総額60万ドル、ハード)は大会2日目にシングルス1回戦残り11試合が行われ、予選を勝ち上がったクルム伊達公子(日本)が元世界ランク3位のN・ペトロワ(ロシア)を6-3, 5-7, 6-4のフルセットで下し、先週のASBクラシックに続き、WTA大会連続で1回戦突破を果たした。
先週行われた今季開幕戦の2回戦では世界ランク19位のV・ラッツァーノ(フランス)を下しベスト8入りしたクルム伊達は、今大会も予選3試合を全て逆転で勝利を挙げ本戦入り。この日の1回戦では同20位ながら2006年5月には自己最高位3位を記録した実力者のペトロワを2時間14分の接戦で下し、現役復帰後WTAプレミア大会で初めて勝利を飾った。
ペトロワ相手に第1セットを先取したクルム伊達は、第2セットも終始リード。5-4とリードした第10ゲームではペトロワのサービスゲームで2本のマッチポイントを掴むが強力なサーブなどで切り抜けたペトロワが逆転で第2セットを奪い返し試合はファイナルセットへ。
先週の開幕戦のニュージーランドに続き、強風によりサーブが安定せずに苦しんでいるクルム伊達だったが、勝敗を決める第3セットでは2-4ダウンから4-4へと追いつき試合の流れを掴むと、最後はペトロワのサーブをブレークしてゲームセット。両者合わせて18回のブレーク合戦となったこの試合を競り勝った。
2回戦では世界ランク7位で第6シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦し、2大会連続での8強入りを目指す。アザレンカはS・リシキ(ドイツ)を3-6, 6-2, 7-5の逆転で下して初戦を突破した。クルム伊達は先週の開幕戦で復帰後初となるトップ20選手からの勝利を挙げたが、今大会2回戦では復帰後初となるトップ10選手に挑む。
この日の行われた1回戦では波乱が続出した。N・リー(中国)が昨年のUSオープン準優勝者で第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)から2-6, 6-3, 6-2で勝利を奪うと、予選を勝ち上がったA・サバイ(ハンガリー)が元世界ランク1位で第7シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を5-7, 6-1, 7-5で下す金星を挙げた。また、第8シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)もE・ヴェスニナ(ロシア)と対戦中、第1セット3-3になったところで右足首を負傷し棄権敗退してしまった。
今季初戦を白星で飾れなかったウォズニアキだったが「今日は自分に女神が微笑まなかっただけ。たまにはこんな時だってあるわ。来週が本当に大切だし、そこで好成績を残したいと思っているの。前向きに考え続けて全豪オープンへ臨むだけよ。」とあくまでポジティブな考えを見せていた。
同じく今季初戦で黒星を喫したヤンコビッチも、来週の全豪へ照準を合わせていた。「それほど問題はないわ。これであと一週間練習することができるし、課題もあるの。この環境に慣れてプレーするにはまだ経験が必要。十分な準備をしてメルボルン(全豪)でプレーしたいわね。」
ズヴォナレーワは試合開始後わずか39分の第7ゲームで右足を捻挫。試合続行が不可能となり棄権敗退する結果となってしまった。来週開幕する今季最初のグランドスラムである全豪オープンへ不安が残る結果となってしまった。
この結果、今大会のドローのトップハーフでは第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)以外、シード選手は初戦で姿を消す結果となった。1回戦が免除となっているセリーナは、今季初戦をMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)と対戦する。マルチネス=サンチェスは、予選上がりのV・レプシェンコ(アメリカ)を6-3, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
当初発表されたドローでは、主催者推薦で出場予定だった元女王のJ・エナン(ベルギー)と1回戦を行う予定だったマルチネス=サンチェスだったが、先週の開幕戦のブリスベン国際女子の決勝戦でエナンが足を痛めたため、今大会開幕前に欠場を決めたいた。
2008年5月、世界ランク1位にいながら突然引退してしまったエナンだったが、今シーズンからツアー復帰を果たし、初戦となった今季開幕戦でかつてのプレーを彷彿させて決勝へ進出。結婚を機に一度引退し、昨年復帰を果たしたK・クレイステルス(ベルギー)とのベルギー対決となったその決勝戦では接戦の末敗れ、復帰初戦での優勝とはいかなかった。
今大会も1回戦を勝ち上がると現在1位のセリーナとの対戦となることから注目を集めたが、それが現実することはなかった。来週の全豪へも主催者推薦で本戦から出場するエナンは、大事を取るかたちで今週は休養とトレーニングにあて、万全な体勢で全豪オープンへ臨む。
今大会は上位2シード選手は1回戦が免除されており、2回戦からの登場。第2シードには世界ランク2位のD・サフィーナ(ロシア)がエントリーしている。
その他の試合結果は以下の通り。
V・ドゥシェヴィナ(ロシア) ○-× C・デラクア(オーストラリア), 6-2, 6-2
A・ラドワンスカ(ポーランド) ○-× J・クレイバス(アメリカ), 6-0, 6-4
F・ペネッタ(イタリア) ○-× S・ストザー(オーストラリア), 6-3, 6-1
D・チブルコワ(スロバキア) ○-× T・バシンスキー(スイス), 7-6(7-2), 6-1
A・レザイ(フランス) ○-×A・グローネフェルド(ドイツ), 6-7(3-7), 6-2, 6-2
今大会の優勝賞金は9万8500ドル。
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