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男子テニスツアーのキャンベル殿堂テニス選手権(アメリカ/ニューポート、賞金総額50万ドル、芝)は8日、男子シングルス1回戦が行われ、第3シードのS・クエリー(アメリカ)がR・ラミレス=イダルゴ(スペイン)を6-3, 6-2と、わずか59分で下し、2回戦に進出した。
世界ランク39位のクエリーは、同109位のラミレス=イダルゴに第1セットで1度だけサービスブレークを許したものの、各セットで2度ずつのブレークに成功、順当に初戦突破を決めた。
この日注目を集めたのは、A・ボゴモロフJR(アメリカ)だった。第5シードのA・クレマン(フランス)と対戦したボゴモロフは、1-6, 6-3, 6-4の逆転で勝利、地元観客を喜ばせた。サイドコートで行われたこの試合だったが、前日の雨の影響でセンターコートが水浸しになり、この日に予定されていた試合が行われなかったことで、普段よりも多くの観衆が見守る中で行われた。
2006年以来となる、ツアー本戦での勝利を上げたボゴモロフは試合後「あれにどうやって準備したらいいのか分からないよ。自分にとって何の邪魔にもならなかった理由も分からないね。」と予想外の大観衆の中で行われた試合を振り返った。
今年の3月に左手首の手術を受けた後は、ツアー下部大会であるチャレンジャー大会で4連敗を喫していたボゴモロフは、ファイナルセットの第9ゲームでブレークに成功すると、最後まで主導権を離さなかった。
「テニスは大変なスポーツだ。復帰してチャンレンジャーで4敗して、ウィンブルドンに行ったら1回戦負け。そしてここに来たら。世界ランク59位の選手に勝ってしまうんだからね。」とボゴモロフは笑顔で語っていた。
この他の試合では、第6シードのP・ペッツシュナー(ドイツ)が、再開されたH・ゼバロス(アルゼンチン)との1回戦を6-4, 6-7 (4-7), 6-2で勝利したほか、N・マウー(フランス)がA・ディリック(アメリカ)を6-4, 6-4で下し、2回戦進出を決めている。
今大会2連覇中のディフェンディング・チャンピオンである第2シードのF・サントロ(フランス)は、F・チポッラ(イタリア)との1回戦に臨んだが、第1セット3-3の時点で降雨により試合は中断、翌日以降に順延となっている。
今大会の優勝賞金は7万9000ドル。
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