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毎年アメリカ全土で行われるプロ・リーグ『ワールド・チーム・テニス(WTT)』は、今年も7月2日から始まった。今年はそのリーグにA・アガシ(アメリカ)と、現役復帰を表明しているK・クレイステルス(ベルギー)が出場することで話題を集めている。
その10チームによるプロ・リーグの共同主催者であるB・J・キング夫人とコミッショナーであるI・クロスは今年の初め、アガシの故郷で現在も拠点を置いているラスベガスへ訪れ、アガシへ直接出場交渉をしたと言う。
「キング夫人へ“ノー”だなんて、どうやって言えるんだい。彼女はテニスと言うスポーツを変えた偉大な人物。娘を持つ人全てにテニス人生で成功するチャンスを与えたんだ。彼女の考え方にはとても共感している。」と、アガシは出場する経緯とキング夫人への尊敬の念を語っていた。
今年はすでに妻であるS・グラフ(ドイツ)さんと共に、ウィンブルドンで移動式屋根の元エキシビション・マッチを行い、多くのテニスファンの前でそのプレーを披露している。
2002年から2004年までも、サクラメント・キャピタルズでプレーしていたアガシは、今年からフィラデルフィア・フリーダムズの一員として出場する。彼の初戦は、7月10日にチームの地元フィラデルフィアで行われるボストン・ロブスターズ戦で、次が7月17日にカリフォルニアでのニューポートビーチ・ブレーカーズ戦に出場する。
ウィンブルドンのエキシビションでT・ヘンマン(英国)とプレーしたクレイステルスも、セントルイス・エースズからの出場で2試合に登場する予定。加えて、元世界ランク2位のM・チャン(アメリカ)も今年からデビューを飾り、サクラメント・キャピタルズからの出場となっている。
彼等に加えて、ビッグ・ネームも参加している。S・ウィリアムズ(アメリカ)はワシントン・キャッスルズ、V・ウィリアムズ(アメリカ)はフィラデルフィア・フリーダムズ、M・シャラポワ(ロシア)はニューポートビーチ・ブレーカーズ、M・ナブラチロワ(アメリカ)はボストン・ロブスターズ、A・クルニコワ(ロシア)はセントルイス・エースィズ、J・マッケンロー(アメリカ)はニューヨーク・スポーツタイムズなど。
「常に良い選手を集めている。必ずしもプレーをしなければならない訳じゃない。チームを愛し、チームの地元へ何かお返しがしたいと思ってくれる選手であればいいの。そしてこのリーグが好きでいてくれれば。」と、キング夫人は選手達への思いを語る。
WTTは、各チームにマスコットやチアリーダーがおり、もちろん監督も存在している。試合と試合の間には音楽が流れるなど、ATPやWTAの試合とは一風変わった雰囲気の中で行われる。
1974年から開催しているこのリーグは、今年は更に大きくなっている。全米テニス協会(USTA)とも新たにパートナーシップを持つことになり、ニューヨークから新チームが参戦する。1またUSTAは1月、このリーグの25%のオーナーとなり、ジュニア・チーム・テニスの発展にも繋げようと試みている。
USTAはWTTの各チームの拠点としている都市を中心に、その他数都市を交え10歳以下の子供達へクリニックを開催している。そのクリニックには、セリーナ・ウィリアムズやボブ&マイクのブライアン兄弟なども参加する予定で、ボールやラケットなどがプレゼントされる。
しかしながら近年の世界経済の悪化の影響もチームやスポンサーに与えている。デラウエア・スマッシュはチームを閉鎖し、8年間のスポンサー契約を結んでいたゲータレードも契約延長をしてくれなかった。
それでも地元ファンなどから多くの支持を得ており、チケットの売れ行きも順調である。7月26日まで行われるWTTは、多くのスター選手の参加で、テニスと言うスポーツの発展と、ジュニアの育成と発掘に繋がっている。
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