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男子テニスツアーのオルディナ・オープン男子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、賞金総額45万ユーロ、芝)は土曜日に決勝戦を行い、予選から勝ち上がったB・ベッカー(ドイツ)が主催者推薦枠で出場のR・スロイター(オランダ)を7-5, 6-3で下し、見事、優勝した。予選勝者の優勝は今季初めてのことで、ベッカーは優勝賞金7万1700ユーロを獲得した。
試合後、ベッカーは、対戦相手のスロイターが866位だったことについて「ランキングのことについて考えすぎると、緊張してしまう。また芝のコートでは選手間の実力差はそれほど顕著ではない。彼(スロイター)はすばらしい選手。チャンスは彼にもあった。僕も予選勝者だったから、彼もチャンスがあると思って試合に臨んだと思うよ。」と話している。
28歳のベッカーにとって決勝進出は2007年のバンコクの大会以来、キャリア通算2度目のことで、今回がツアー初優勝となった。今大会でのドイツ人の優勝は1992年のM・シュティヒ(ドイツ)以来のこと。
今季、予選勝者による決勝進出はデルレイビーチのE・コロレフ(ロシア)、イーストボーンのF・ダンチェビッチ(カナダ)、そして今回のベッカーと、3人になっている。
ベッカーは決勝までに第1シードのF・ベルダスコ(スペイン)、第4シードのR・シュトラー(ドイツ)を下していた。この日の決勝では、第6ゲームで2度のブレークポイントを握ったもののそれを不意にしてしまったベッカーだが、第12ゲームでスロイターのサービスをブレークし、第1セットを先取する。
第2セットに入ると、ベッカーが第2ゲームでブレークに成功。そのままリードを守りきり第2セットも奪うと、1時間15分で決勝戦に終止符を打った。
ベッカーは「いいプレーができた。出だしがよくて、驚いた。サーブもよく、フォアハンドで積極的に攻撃できた。最初から自信があった。」と試合を振り返っている。
ベッカーはサービスの調子がよく、第1サーブが入ったときに失ったのはわずか5ポイントだった。ブレークポイントにも直面せず、絶好調だった。
ベッカーは先週のハレの大会でツアー初のベスト8入りを果たしており、好調を持続している。今季は8勝3敗で、このうち7勝が芝のコートでのもの。
一方、敗れた31歳のスロイターは、史上最低ランキングでの優勝を狙ったが、惜しくも準優勝に終わった。
スロイターは「大変な1週間だった。ハッピーエンディングではない夢のようだね。負けたことにはがっかりしている。チャンスがなかった。ベッカーの調子がよかった。第1セットはよかったけど、第2セットでは力を持続できなかった。」と肩を落とした。
「でも今大会のおかげで(チャレンジャーのような下部大会ではなく)ATPツアーにそのままでれるようになったのはうれしいね。」
スロイターはツアーで過去、3度にわたって準優勝しており、悲願の優勝を狙ったが、今回も惜しくも準優勝に終わった。
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