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今季2度目のグランドスラムである全仏オープンは日曜日に開幕し、大会2日目の月曜日は、世界ランク1位で第1シードのR・ナダル(スペイン)が、史上初となる大会5連覇へ向けて1回戦に登場する。
クレー王の異名を誇るナダルは、同大会はここまで4連覇を達成しており、1978年から1981年にかけてB・ボルグ(スウェーデン)が成し遂げた4連覇に並んでいた。今年はこれまで誰も達成できなかった前人未到の5連覇へ向けて、月曜日にM・ダニエル(ブラジル)との1回戦へ臨む。
そのナダルの対抗馬の筆頭となるのは同2位で第2シードのR・フェデラー(スイス)だろう。これまで3年連続で決勝戦を争ったフェデラーは、先々週行われたマドリッドでのマスターズ1000シリーズでは、決勝戦でナダルを下して今季初優勝をクレーで上げたばかりだった。そのフェデラーも月曜日の1回戦に登場し、A・マルティン(スペイン)と対戦する。
その他、月曜日に行われる主なシード選手の1回戦は、第6シードのA・ロディック(アメリカ)がR・ジョワイン(フランス)と、第10シードのN・ダビデンコ(ロシア)がS・クーベック(オーストリア)と、第12シードのF・ゴンサレス(チリ)がJ・バネック(チェコ共和国)と、第28シードのF・ロペス(スペイン)が2003年の覇者であるJ・C・フェレーロ(スペイン)と対戦する。
女子では、世界ランク1位で第1シードのD・サフィーナ(ロシア)が初のグランドスラム・タイトル獲得へA・ケタボング(英国)との1回戦に臨む。自身初となるグランドスラムでの第1シードでエントリーとなるサフィーナは、昨年の今大会と今季最初のグランドスラムである全豪オープンと2度の準優勝があるが、未だタイトル獲得には至っていない。
その他、月曜日に行われる主なシード選手の1回戦は、第3シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)がB・マテック(アメリカ)と、第10シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)がV・ドゥシェヴィナ(ロシア)と、第12シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)がR・デ=ロス=リオス(パラグアイ)と、第15シードの鄭潔(中国)がS・コーエン‐アロー(フランス)と、第17シードのP・シュニーダー(スイス)がK・ボンダレンコ(ウクライナ)などと対戦する。
その他、肩の怪我から復帰した元世界ランク1位のM・シャラポワ(ロシア)もA・ヤキモバ(ベラルーシ)との1回戦に登場する。昨年8月のモントリオール大会の3回戦を棄権したあと肩の手術を受け、治療とリハビリに専念し、先週のワルシャワ大会でやっとシングルスでの試合に復帰した彼女。絶頂期のプレーにはまだたどり着いてはいないものの、その実力の高さはお墨付きで、今大会での復調が期待される。
スザンヌ=ランラン・コートでの第1試合には日本のエース杉山愛(日本)が地元期待のA・レザイ(フランス)との1回戦に登場する。25日発表の最新の世界ランクで37位の杉山は、これまで同大会では4回戦進出が最高で、昨年は2回戦で敗退していた。対するレザイは先週のストラスブール国際で自身初優勝を飾り、世界ランクを79位から57位へと大きくジャンプさせて勢いに乗っている。地元の声援も大きく受けると予想されるその試合での、ベテランの頑張りに期待したい。
日本期待の若手、森田あゆみ(日本)も1回戦に登場する。7番コートの第4試合にT・ガルビン(イタリア)と対戦する彼女は、先週のストラスブール国際では、自身初となるベスト4入りを果たし、最新の世界ランクも73位から66位と自己最高位を更新した。しかし、先週の準決勝では左太ももの怪我で途中棄権しているが、試合後の会見では、同大会へ向けて大事を取っての棄権と語っており怪我の回復具合が心配される。
月曜日の現地の天気予報では、午前は晴れで午後にはにわか雨の可能性があり、最高気温は29度となっている。
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