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今週の月曜日に発表になった男子プロテニスの世界ランキングで、自己最高の3位になったA・マレー(英国)は、イギリス人として初めてトップ3入りをした選手となった。しかしながら、本人はそのランキングにあまり注目していない。
現在21歳のマレーは、ランキング上では彼の上には同1位のR・ナダル(スペイン)、同2位のR・フェデラー(スイス)の二人しかいなくなったものの、その二人を抜くこと以上により一層のタイトル獲得に重きを置いている。今季すでに3大会で優勝しているマレーは、今週行われているマドリッドのマスターズ1000シリーズでまずは2連覇することが直近の目標と語る。
「ランキングや、他の選手の動向ばかり気にしていると、目の前のボールがあまり見えなくなってしまいがちさ。目前の試合に集中して、勝ち続けることに集中力を注がなくてはならない。一番大切なことは、良いプレーをすることに集中することで、ランキングではないんだ。」と、マレーは3位になったことにおごる事無く謙虚な姿勢を見せている。
1973年に始まったコンピューター・ランキング以降、T・ヘンマン(英国)とG・ルゼッドスキ(英国)が同4位に着いたのがイギリス人の最高成績だった。マレーは8ヶ月間ものあいだ、その4位の座をキープしていた。
「ナダルやフェデラーに近づくことや、その二人に割って入ることは並大抵のことじゃない。彼等は、テニス史上最高のトップ2選手だと思う。」フェデラーはこれまで13個、ナダルは6個のグランドスラム優勝を飾っているが、マレーは昨年のUSオープンで準優勝したのが最高成績なため、自分自身でも二人との差を痛感しているようだ。
今週のマドリッド・マスターズは、例年は10月にハードコートで行われていたが、今年から5月にクレーでの開催と変更になっている。クレーはここ数年ナダルの独壇場で、一方のマレーはどちらかと言うと苦手としているサーフェース。
「去年の方が、明らかに自分に有利なサーフェースだった。とりあえず初戦を何とか勝利できるように頑張るよ。そして勝ったら次の試合に集中する。初戦の相手は、クレーを得意としている選手だし、クレーでは初戦突破も微妙と言える実力だからね。」と、クレーでの自分の実力も把握している様子。
あまり得意ではないサーフェースを克服するためには、ナダルをお手本にしたいとも語っているマレー。なぜなら、2006年と2007年にウィンブルドンで準優勝を果たすも、苦手な芝を克服するために激しい練習に明け暮れたナダル。そして昨年は念願のタイトルの獲得に至っているからだ。
「彼(ナダル)のクレーでの功績は本当に素晴らしいと思う。でも、彼が苦手な芝を克服したことは、自分にとってもとても良い刺激になっているんだ。クレーでももっと良いプレーができるはずだと思う。どうしたらそうできるか、そして全仏オープンでも2週目に勝ち残り、1つでも上の成績を出せるようにしたい。」と、苦手を克服して世界の頂点に立ったナダルへ尊敬の念を表していた。
苦手のクレーを克服することが、ナダルやフェデラーに近づく一番の近道。自身でも十分承知しているようだが、今月24日に始まる全仏オープンでの結果が楽しみ。まずはその前に、今週のマドリッドの2連覇達成が現在一番の目標のようだ。
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