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怪我によってツアー離脱を余儀なくされた二人の選手、J・ヨハンソン(スウェーデン)とT・デント(アメリカ)が来季の完全復活をもくろみ、1月にオーストラリアのアデレードで行われるエキシビション大会『ワールド・テニス・チャレンジ』への出場を決めた。
現在26歳のヨハンソンは、2005年2月に最高位9位まで上り詰めた選手。しかしその年に痛めた右肩の怪我は予想以上に大きなもので、その後いく度となく手術を受けたが思うような回復を見せなかった。ついには今年2月に若干25歳の若さで引退を表明していた。
しかし今年10月に地元ストックホルムで行われたグランプリ大会に、主催者推薦で出場し、見事初戦を突破。2回戦では当時ランキング7位のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に敗れるも、復帰へ大きな自信を掴んだ。
一方のデントは、今では数少なくなったサーブ&ボレーを主体にセンスのあるテニスで、2005年に最高21位にまでランキングを上げた選手。しかし、度重なる腰の手術から復帰を試みたが、思うようにいかず2007年は1大会も出場することがなかった。
今季は5月からチャレンジャー大会を含め4大会に出場するも勝利に恵まれなかったが、11月のチャレンジャー大会ではベスト8入り。徐々に調子を取り戻していた。
両者が出場する『ワールド・テニス・チャレンジ』は、2009年1月14日から16日に行われ、国別対抗戦で争われる。このエキシビションは、現役の選手と引退した選手が組んで開催されるユニークなもの。来年の出場選手は以下の通り。
スウェーデンからはヨハンソンとM・ビランデル(スウェーデン)、アメリカからはデントとJ・クーリア(アメリカ)、地元オーストラリアからはM・フィリプーシス(オーストラリア)とP・キャッシュ(オーストラリア)、フランスからはG・モンフィス(フランス)とH・ルコント(フランス)の4ヶ国で争われる。
このエキシビションは、引退した多くの選手の興味を引いており、A・アガシ(アメリカ)も出場の意向を表しているほどで、2010年の同大会への出場が見込まれている。加えてP・サンプラス(アメリカ)に続きシニア・ツアーへの参加も積極的に考えていると、かつてのコーチが語っていた。
その他、2月のロッテルダム大会を最後に引退を表明した元ランキング46位のR・スロイター(オランダ)と、元33位まで行った27歳のA・ベーンシーグエラーも来シーズンの復帰を念頭に順調にトレーニングを行っている。
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