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女子テニスツアーのスロベニア・オープン(スロベニア/ポルトロス、賞金総額14万5000ドル、ハード)は25日の金曜日に準々決勝を行い、第8シードのS・エラーニ(イタリア)が第1シードのM・キリレンコ(ロシア)を6-1, 7-5のストレートで下し、準決勝進出を決めた。
試合は格下のエラーニが第1セットを6-1と圧倒して先取。第2セットも5-3とし、試合はエラーニの楽勝かと思われた。しかしキリレンコはトップシードの意地を見せて集中力を高め、6度のマッチポイントをはねのけて5-5まで追いつく。
しかしこの日のキリレンコは、プレーが安定せずミスを連発。51本の凡ミスを犯し、ダブルフォルトは7本を数えた。エラーニは5-5から2ゲームを連取すると、見事、世界19位から大金星をあげた。
試合後、エラーニは「タフな試合だった。すべての力を使い尽くした。」と消耗仕切った様子で話した。
エラーニは準決勝で第3シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と対戦する。18歳のウォズニアキは、準々決勝でV・ドゥシェヴィナ(ロシア)に1ゲームしか許さず、6-0, 6-1で完勝した。
世界29位のウォズニアキは攻撃的なストロークで試合をコントロールし、ドゥシェヴィナにプレッシャーを与え続けた。
試合後、ウォズニアキは「勝ててうれしい。とてもいいテニスができた。4人しか進めることができない準決勝まで進出できたことを喜んでいるわ。勝つたびに、試合はどんどんタフになっていくけどね。」と話した。「メンタル面が重要。優勝できると思っているし、テニスの技術も向上しているわ。」
21歳のドゥシェヴィナは昨年の今大会でベスト4に進出、優勝したT・ゴロバン(フランス)と熱戦を繰り広げていただけに、残念な結果となった。
第4シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)は予選勝者のE・ボヴィナ(ロシア)と対戦、6-3, 6-2で下し、ベスト4入りを決めた。元世界14位のボヴィナは右肩の故障から復活、2005年5月以来となるベスト8入りを果たしていた。昨日はC・パン(フランス)と2時間52分にわたる熱戦を繰り広げており、疲れがたまっていたようだ。
試合後、メディーナ=ガリゲスは「今日はいい試合ができたと思う。ボヴィナはすばらしい選手。動きはいいし、ショットも強烈。リズムがつかめにくいわね。でも今日はどうにか自分のリズムを維持して、勝つことができたわ。」と試合を振り返った。
今大会の優勝賞金は2万2900ドル。
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