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エストリル・オープン男子部門(ポルトガル、賞金総額58万5千ドル、クレー)は、火曜日に世界ランク1位でトップ・シードのR・フェデラー(スイス)が1回戦に登場し、O・ロクス(ベルギー)を4-6, 6-3, 6-2の逆転で下し、なんとか2回戦へ駒を進めた。
出だしこそもたついたフェデラーだったが、第2セットから徐々に本来のプレーを取り戻し、逆転勝利を物にした。今季序盤では単核症に悩まされるなど、これまで優勝どころか、決勝戦にも進出しておらず、スランプかと騒がれているが、今大会ではその噂を一蹴したい。2回戦ではO・パシャンス(フランス)を6-1, 7-6 (7-2)で下したV・ハネスク(ルーマニア)と対戦する。
第2シードのN・ダビデンコ(ロシア)も、J・メルツァー(オーストリア)を6-3, 6-1と危なげなく退け、初戦を突破した。ランキング4位のダビデンコは、2週間前のマイアミで、自身2度目となるマスターズ・シリーズ優勝を飾り、今季の成績も21勝5敗と好調を維持している。2大会連続優勝を狙い、2回戦ではI・ミナール(チェコ共和国)と顔を合わせる。
この日、波乱に巻き込まれたのは、第3シードのI・カルロビッチ(クロアチア)と、第4シードのJ・ニエミネン(フィンランド)だ。カルロビッチは、主催者推薦のR・マシャドと対戦中、4-6, 0-1のところで、左足の怪我で試合が続けられず、棄権を申し入れた。ニエミネンはD・グレメルマイヤー(ドイツ)に3-6, 6-1, 6-2の逆転で敗れ、大会を後にした。2回戦でマシャドは、G・ナソを6-1, 6-2で下したF・セラ(フランス)と、グレメルマイヤーは、T・ガバシュビリ(ロシア)と対戦する。
その他の試合では、第8シードのM・ベレー(ドイツ)がG・エリアスを6-4, 7-5で、予選勝者のJ・ソウサが同じく予選勝者のO・マラチ(オーストリア)を6-1, 6-3で、T・アシオンヌ(フランス)がA・クドリャフツェフを6-1, 6-4で、J・バネック(チェコ共和国)がP・ペッツシュナー(ドイツ)を4-6, 6-3, 6-4で、F・チポッラ(イタリア)がE・ロジェ=ヴァセラン(フランス)を6-4, 5-7, 6-4でそれぞれ倒し、2回戦進出を決めた。
女子部門(ティア4、賞金総額14万5千ドル)では、第1シードのF・ペネッタ(イタリア)がY・モイスバーガー(オーストリア)を4-6, 6-0, 6-2の逆転で下して初戦を突破した。シード勢では第2シードのM・キリレンコ(ロシア)も予選勝者のS・ヴォウゲルを6-4, 6-7 (2-7), 6-1で、第5シードのT・ガルビン(イタリア)も予選勝者のY・ベイゲルジメールを6-1, 3-6, 7-5で、第8シードのC・パン(フランス)もA・クルベール(ドイツ)を7-6 (8-6), 6-3で下し、順当に2回戦へ進んだが、第4シードのL・サファロバ(チェコ共和国)はK・フリッペンス(ベルギー)に5-7, 4-6のストレートで敗れた。
その他、この日の勝者は、O・サウチュック(ウクライナ)、S・マミッチ(クロアチア)、M・アニ(エストニア)、M・ドゥク=マリノ、I・ベネソバ(チェコ共和国)、C・デントニ、P・ツェトコフサ(チェコ共和国)。
また藤原里華(日本)がK・アンダーソンと組んだダブルスで、1回戦に登場したが、第4シードのE・フルディノワ/K・ヤンス(ポーランド)組に2-6, 6-4, 7-10で惜しくも敗れ、初戦突破とはいかなかった。
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