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バークレイズ・ドバイ・テニス選手権の男子部門(アラブ首長国連邦、ドバイ、賞金総額142万6千ドル)は6日、シングルス準々決勝を行い、第6シードのA・ロディック(アメリカ)が第2シードのR・ナダル(スペイン)に7-6 (7-5), 6-2で勝利し、ベスト4進出を決めた。
今大会は、過去4勝を誇るR・フェデラー(スイス)が1回戦でA・マレー(英国)敗れる波乱が起きており、これで大会トップ2シードが敗退したことになった。
25歳のロディックは、「第1ポイントから良い感じで打てているのは分かった。今日はそれにつきるね。もしダメだったら、勝っていなかったと思う。速いサーフェスで、お客さんも集中していたし、雰囲気は最高だった。ラファに対する試合としては、これ以上ないというコンディションだった。だから、主導権をとっていこうとトライしたよ。」と話した。
そして、ロディックはこの試合の後に、J・コナーズ(アメリカ)との師弟関係を解消したと発表した。「ジミーが辞めたんだ。これで僕らのチームは、自分と兄のジョン、(トレーナーの)ダグの3人になった。大体1週間ほど前だったかな。今でもジミーのことは尊敬しているし、一緒に出来たことを感謝しているよ。」こう語ったロディックは、先月サンノゼで24度目のツアー優勝を飾っており、今季の成績を13勝2敗に伸ばした。また対ナダル戦では、2勝2敗のタイとなった。
この日のロディックは17本のサービスエースを決め、ファーストサーブが入ったときは79パーセントでポイントをものにして、サービスゲームでナダルを圧倒した。
これに対して、2006年覇者のナダルは、「自分のサーブではプレッシャーがかかったよ。だって、もし自分のサービスゲームを落としてしまったら、今日のロディックのゲームをブレークするのは難しいからね。でも、プレーが悪かったわけじゃないから、ガッカリしてはいない。」とコメントした。
この結果、ロディックは準決勝で第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦することになった。今季全豪オープン覇者のジョコビッチは、I・アンドレエフ(ロシア)に6-2, 6-1で圧勝し、同大会では初の4強進出を決めた。ロディックとジョコビッチの過去の対戦成績は、ジョコビッチの1勝0敗となっている。
また、初戦で王者フェデラーを破る金星を手にしたマレーも準々決勝を行ったが、第5シードのN・ダビデンコ(ロシア)に5-7, 4-6で敗れた。5度目の出場で初の4強入りを決めたダビデンコは、次はF・ロペス(スペイン)を迎え撃つ。
世界ランク41位のロペスは今季1勝4敗と低迷していたが、今大会では絶好調で、2回戦では第8シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を、この日は同胞で第4シードのD・フェレール(スペイン)を6-4, 6-3で下した。
「このドバイのコートでは本当に調子が良いよ。コンディションが良いので、本当に嬉しい。」と話したロペスは、ダビデンコとは2004年以来の対戦となるが、過去3戦で全勝している。
今大会の優勝賞金は30万ドル。
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