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バークレイズ・ドバイ・テニス選手権の男子部門(アラブ首長国連邦、ドバイ、賞金総額142万6千ドル)は5日、シングルス2回戦を行い、初戦で世界王者のR・フェデラー(スイス)を破る金星をあげたA・マレー(英国)が、6-3, 3-6, 7-6 (7-5)でF・ベルダスコ(スペイン)に競り勝って、ベスト8進出を決めた。
今季4大会に参加し、ドーハとマルセイユでツアー2勝している世界ランク11位のマレーだが、それ以外の2大会ではともに初戦敗退と波が大きいことも事実。この日の試合では同30位のベルダスコに苦戦し、ファイナル・タイブレークに持ち込まれたが、そのタイブレークでは6-2とリードし、そのまま辛くも勝利を収めた。
「今日はベストのプレーではなかった。でも、コンディションも悪かった。風が強くて、ボールをクリーンヒットできなかった。今日は苦戦したわけだけど、こんな勝ち方でも勝利できて嬉しい。」とマレーは語った。次の準々決勝では、この日J・ヘルニチ(チェコ共和国)を6-1, 6-4で退けたN・ダビデンコ(ロシア)と対戦する。
フェデラーが敗退したことで一気に優勝のチャンスが広がった今大会。この日は残りのシード選手7人が登場し、そのうち5人がベスト8に駒を進めた。
同大会2006年覇者で第2シードのR・ナダル(スペイン)は、予選勝ち上がりのM・レドフスキー(ロシア)に6-4, 6-0で快勝し、この大会での成績を11勝3敗に伸ばした。21歳のナダルは昨年ツアー6勝を記録したが、今季はまだ優勝が無く、チェンナイでの準優勝が最高成績となっている。全豪オープンでは準決勝に進んだが、伏兵JW・ツォンガ(フランス)にストレートで敗れた。
ツアー通算24勝目を狙うナダルの準々決勝の対戦相手は、第6シードのA・ロディック(アメリカ)。先月サンノゼで今季初優勝をあげたばかりのロディックは、P・H・マチュー(フランス)に6-3, 6-4でストレート勝ちしている。
そして、ナダルが準決勝に進めば対戦することになるであろう第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は、F・サントロ(フランス)に6-3, 7-6 (7-3)で勝利した。サントロは2002年にこの大会を制しており、1993年にも準優勝を収めていた。
「第2セットでは緊張から不安になり始めていたと思う。攻撃的なプレーが出来ず、ミスも増えたけど、最後は勝ててよかった。」とジョコビッチ。「彼(サントロ)は特別な選手で、対戦できて光栄だよ。去年はパリで対戦して、1時間未満でやっつけられてしまった。今回はもっといい試合が出来ればと思っていた。」
その他の試合では、第4シードのD・フェレール(スペイン)がO・ロクス(ベルギー), 3-6, 7-5, 6-1で逆転勝ちした一方、第7シードのR・ガスケ(フランス)はI・アンドレエフ(ロシア)に3-6, 4-6で、第8シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)がF・ロペス(スペイン)に2-6, 5-7でそれぞれ敗れた。
今大会の優勝賞金は30万ドル。
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