カタール・トタル・オープン（賞金総額２５０万ドル）は１９日、シングルス１回戦に、日本のエース杉山愛（日本）と予選を勝ち上がった森田あゆみ（日本）が登場し、いずれもストレートで勝利を収め２回戦へ進んだ。
３２歳の杉山は、第１３シードで１９歳のＡ・サバイ（ハンガリー）を7-6(7-3), 6-0で下した。サバイは先々週のパリで準優勝を収め、ランキングも自己最高の１８位に上ったが、その勢いはベテランの杉山によって打ち砕かれた。杉山は２００６年１０月にＭ・バルトリ（フランス）に勝って以来、トップ２０選手から勝利を上げられておらず、久しぶりの金星となった。
森田はＥ・ヴェスニナ（ロシア）を6-3, 6-4のストレートで下し、２回戦では先輩の杉山との対戦となる。昨年両者は２度対戦しており、そのいずれも森田に軍配が上がっている。森田は、シングルスの後に行われたダブルスでも、Ｍ・ニクルスク（ルーマニア）と組んで、第６シードのヤン・ツー（中国）／鄭潔（中国）ペアーを7-6(7-3), 7-6(7-5)で下し、８強入りに成功している。
この日の２回戦に登場した世界ランク９位で第８シードのＭ・バルトリはＣ・ウォズニアキ（デンマーク）に2-6, 3-6で敗れ、今季の成績を３勝４敗に落とした。今季はトップ２５の選手との成績で０勝３敗とスランプに陥っており、全豪オープンでも世界ランク８０位のＳ・アービッドソン（スウェーデン）に不覚を取った。
一方、勝った１７歳のウォズニアキは、全豪オープンでは４回戦で準優勝したＡ・イバノビッチ（セルビア）に敗れはしたものの、ランキングも６４位から５３位へと上がり、トップ５０入り目前と上昇気流にいる。
もう１試合の２回戦では、Ｖ・ズヴォナレーワ（ロシア）が第１７シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）を2-6, 6-3, 6-4の逆転で下し、３回戦へ駒を進めた。スキアボーネは第７シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）の棄権に代わってのシードになり２回戦からの登場だったが、その幸運を生かすことができなかった。
その他の１回戦の試合は、第９シードのＰ・シュニーダー（スイス）がＴ・パスゼック（オーストリア）を6-4, 6-0で、第１１シードのＤ・サフィーナ（ロシア）がＫ・シュレボトニック（スロベニア）を6-2, 6-4で倒した。世界ランク１５位で２１歳のサフィーナは、今季これまで２勝４敗と本来の調子が出せずにおり、全豪オープンでも同１９４位のＳ・リシキ（ドイツ）に１回戦で足元をすくわれていた。
先週のアントワープで準優勝を飾ったＫ・ナップ（イタリア）は好調を維持し、Ｊ・ゲルゲスを6-1, 6-4で下し、２回戦では第６シードのＶ・ウィリアムズ（アメリカ）の胸を借りる。
その他の１回戦の試合結果は以下の通り。
Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ） ○-× Ｓ・ミルザ（インド）, 4-6, 7-6 (7-5), 3-2, 途中棄権
Ｎ・デシー（フランス） ○-× Ｓ・ポン（中国）, 1-6, 6-4, 6-1
Ｎ・リー（中国） ○-× Ｅ・リホフツェーワ（ロシア）, 6-1, 0-6, 6-4
Ｔ・ガルビン（イタリア） ○-× Ｕ・ラドワンスカ（ポーランド）, 6-2, 7-5
今大会の優勝賞金は４１万４千ドル。
（2008年2月20日9時59分）
清水悠太 2年連続慶應チャレンジャー決勝へ 
