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(オーストラリア、シドニー)
男女共催のメディバンク国際が開幕し、女子部門(賞金総額60万ドル、ティア2)は月曜日に1回戦の全試合が終了し、第5シードのM・ヒンギス(スイス)が姿を消す波乱があった。上位選手がひしめく中、予選から勝ち上がった杉山 愛も1回戦で敗れた。
先週行われたゴールドコーストでのモンディアル豪女子ハードコート大会で準優勝を収めたヒンギスは、ノーシードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)に4-6, 6-4, 3-6で敗れた。ヒンギスは序盤からなかなか波に乗れない苦しいスタートで、結局最後はヤンコビッチに押し切られてしまった。「彼女(ヤンコビッチ)は先週の優勝で自信を付けている。私自身もゴールドコーストでは良いテニスができていたけど、今日は残念な結果になった。調子が悪かったわりには、粘って第2セットは逆転勝ちしてフルセットにもっていけたので、まずまずかしら。」と、敗れたヒンギスは全豪オープンまで休養できることを逆に利用したいところ。同オープンは1997年から99年には3連覇を達成した相性の良い大会で、昨年は約4年ぶりに出場し、見事ベスト8入りを果たしていた。
ヤンコビッチは先週ニュージーランドはオークランドでのASBクラシックで見事シーズン初戦を優勝で飾り、自身2度目のタイトルを獲得する好調なスタートを切っていた。その優勝からわずか3日目の試合で、勝ったヤンコビッチも疲労の色は隠せなかった。「今日は本当に疲れたわ。第2セットを取られた時は、もうそこまでと思ったくらい。でも、なんとかプレーを続けることができた。コートではフラフラしたけど、試合を物にできて良かったわ。」ヤンコビッチは、昨年のUSオープンではベスト4入りしている。
ヤンコビッチは2回戦で、V・ズヴォナレーワ(ロシア)を6-1, 6-4で破った地元期待のS・ストザー(オーストラリア)と対戦する。ストザーは、「地元での試合でプレッシャーは感じてないわ。それどころか観客の応援があるのは自分の力になっているし、そのおかげで良い形でプレーができているもの。」と語っているが、昨年も全豪オープンで4回戦進出するなど、母国でのプレーは格別なようだ。
日本期待の杉山は、今大会は全豪オープン前哨戦としてトップ選手たちがこぞって出場する中、28人という限られた本戦枠に入るため、予選からの参戦となった。見事本戦入りはしたものの、1回戦の相手が第6シードでこのところ3連敗のE・デメンティエワ(ロシア)となり、7-6(7-3), 6-7(3-7), 0-6で惜しくも敗れた。第2セットは勝利目前だったがデメンティエワが粘りを見せそのセットを奪うと、一気に流れを掴み第3セットは圧倒で杉山を下した。
第7シードのP・シュニーダー(スイス)もV・ドゥシェヴィナ(ロシア)を6-4, 4-6, 6-3と苦しみながらも2回戦進出を決めた。その他、K・シュレボトニック(スロベニア)とY・フェダク(ウクライナ)も初戦を突破し、2回戦へ駒を進めた。
今大会の優勝賞金は8万8千265ドル。
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